子ネコにお乳与えていた野良犬、“離れがたい2匹”を無事に保護。

2015/04/03 19:33 Written by Narinari.com編集部

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動物病院に勤務するある女性は、先日、たまたま道ばたで野良犬のピットブルを見かけた。その地域は米テキサス州ダラスの中でも最も貧しい場所のひとつであり、野良犬は珍しい存在ではなかったが、その犬はずっと横たわったままで少し様子が変だったという。

近づき、犬が横たわっている理由に気づくと女性は驚いた。犬は生後10日くらいの子ネコにお乳を与えていたのだ。アニマルレスキューの一員でもある女性は2匹とも病院へと連れ帰ることに。

マーシー動物病院に運ばれた2匹は適切な看護を受けた。面倒を見ているハムリン医師は2匹が順調に回復しており、そして離れがたい関係である、と米放送局ABCなどにコメントしている。

「私は28年のキャリアの中でこんな関係を見たことがありません。お乳が出ているということは犬にも子どもがいたのでしょう。でも何らかの事情で彼女の子どもは今いない。そして子ネコもこの日、運ばれていなければ24時間以内に死亡していたでしょう。星の巡りといいますか、運命的なものを感じます」

犬が本当のお母さんのように舌で刺激して子ネコにミルクを飲むよう促している動画や、お風呂に入ってきれいにしてもらった子ネコが犬のおっぱいを求めて寄り添う姿などがマーシー動物病院のFacebookに掲載されると、2匹へのあたたかい励ましと、引き取りたいという要望が殺到。病院側は現在飼い主を決めるための面談の準備に入ったとのことだ。

こうした分かちがたい絆を感じさせる話に多くの人が感動を覚えたようで「2匹が別れることなく、健やかに暮らせることを祈ります」「私たち人間もこのことから多くのことを学ぶべき」「本当に心あたたまる話だ。2匹とも辛い思いをしてきたのだから、幸せになって欲しい」などの感想が寄せられている。



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