米オハイオ州に住むポリーさんは、自分の見たものが信じられなかった。最初は信号を見ていたのだが、横目でチラリと視界に入ったのが、車のボンネットの上にいるネコ。「ネコ? なんで? しかも紐で繋がれて?」と驚いている間、ネコは所在なげにボンネットの上を歩いていた。その様子を道行く人たちも見つめていたが、ネコは明らかに“幸せそうではなかった”という。
彼女は何枚かその様子を写真に撮り、翌日SNSに投稿。その写真は動物虐待であるとして多くの人たちに拡散され、郡の動物愛護協会の代表は「ネコが落下する恐れもあり、その場合車輪に巻き込まれるなどの可能性も高く、この人たちには何らかの警告が必要」と米紙ニューヨーク・デイリーニュースに語った。
さらに警察も事態の把握へと動き出す。警察署長のグッドウィン氏は自身の25年のキャリアの中でこうした光景を「見たことがない」とコメントし、飼い主と目される年配の男女について公開捜査に踏み切ることに。「多くの人々がこのことに怒りを感じて我々に意見を述べてきている。この人たちを探し出せたら『会話』によって良識へ訴えたい」と伝えた。
すでにガソリンスタンドなどで目撃例があがっており、ネコは犬のように紐に繋がれ、またボンネットの上にいたとの証言が寄せられている。
ニュースに対してのコメントも怒りで辛辣なものが多く「ビュイックに乗りながらジャガー気分を味わいたかったのかもしれないが、そのネコはジャガーじゃないんだ」「残酷すぎる」「人生のほんの数秒の出来事だったかもしれないが、愚かであることに変わりはない」「ナンバープレートが特定されるのでは? とにかくこうしたことが繰り返されないことを願う」といった反応が見られるようだ。