一言で“フェチズム”と言っても、その対象は実にさまざまでひと括りにするのは難しいが、このたび中国メディアが“臭い靴下”をこよなく愛する男性の話題を報じ、ネットユーザーの関心を集めている。男性は14歳のときに“靴下フェチ”に目覚めたそうで、以来ネットを活用して男性の靴下を収集しているそうだ。
この男性は湖南省株洲市天元区で暮らす成人の秦さん(仮名)。14歳のころに男性の“臭い靴下”と運動靴に興味を持ち始め、嗅いだり舐めたりする行為がやめられなくなった。靴下と運動靴の持ち主がイケメンであればあるほどその性的興奮度は増すそうで、一番のお気に入りは“汚れている臭い白の靴下”だという。
とは言え、そうした靴下や運動靴を盗むわけにもいかない。そこで秦さんは“好物”を入手するため、ネットを積極的に活用している。掲示板やチャットなどを用いてターゲットの男性と知り合い、金品と交換してもらうのだ。
しかし、秦さんの嗜好は特異であることから、理解されないことも多く、苦労もしている。先日もネットで知り合った男性に単刀直入に「臭い白靴下はありますか?」とたずね、罵られたばかり。自分自身ですら「普通でない」ことを十分に理解しているため、こうした出来事に遭う度に胸が痛む。秦さんからしてみれば、頭ではわかっていても抑えられないというのが実情だからだ。
地元メディアが接触した同様の悩みを持つ中国人男性も、中学生のときに女性の足に興味を持つようになり、気付くとそれが女性の臭い足、臭い靴下への関心に移り変わっていった。この男性は一度学生寮に忍び込んで女性の靴下を盗んだことがあるそうで、秦さん同様“やめたくてもやめられない”苦しい状況に陥っている。
専門家の話では、秦さんの場合、フェチズムと強迫行為のふたつの可能性があるそうだが、“靴下フェチ”の人たちには注意しなければならない点もいくつかあるという。
使用済み靴下には多種多様の細菌が存在しており、嗅いだり舐めたりすると細菌性肺炎を誘発する恐れがあるとのこと。また、神経が衰弱し、頭痛やめまいを引き起こす恐れもあるそうだ。いずれにせよフェチズムや強迫行為は、精神療法や薬物療法によってある程度治療することができるため、一度医者にかかることを勧めている。