“なぜ任天堂がスマホ”に回答、岩田社長「任天堂なりの答えが出せた」。

2015/03/17 18:33 Written by Narinari.com編集部

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任天堂は3月17日、ディー・エヌ・エーとの業務・資本提携を発表した。これにより、今後はスマートデバイス向けゲームアプリの共同開発などを行っていくが、これまで頑なにスマートデバイスに慎重と見られていた任天堂が大きく舵を切った理由は何なのか。岩田聡社長がその疑問に答えた。

記者会見の中で、岩田社長は「『これまで任天堂は、スマートデバイスのゲームビジネスに対してずっと慎重な姿勢を崩さなかったはずなのに、どうして方針転換するのか?』ということを疑問に思われる方も多いと思います」とこの点に触れ、「昨年1月の経営方針説明会でも、『スマートデバイスの活用においてゲームコンテンツは禁じ手にしない』と申し上げたとおり、私は、スマートデバイスでゲームをつくることそのものに否定的だった訳ではありません」と説明。

そうした中で「デジタルの世界では、コンテンツ価値が容易にデフレ化し消耗しがちであることや、スマートデバイスでは、コンテンツの新陳代謝が激しく、個々のコンテンツの寿命が短くなりがちで、コンテンツ価値の維持が容易ではないこともあって、『どうすれば任天堂IP(知的財産)の価値を維持・発展させながら、ビジネスを展開できるか』『それには、どういう条件が必要か』」といったことを考え続けて来たという。

そしてこのタイミングで、「ようやく任天堂なりの答えが出せたとお考えください」。

パートナーにDeNAを選んだのは、「やる以上は、絶対の勝算を持って臨みたい」との考えから。厳しい競争環境の中で、持続的に成果を挙げている数少ないコンテンツ供給者であり、また、熱意を持って任天堂を口説きにかかってきたことなどを理由に挙げた。

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