中国で先日、銀行の対応に不満を覚えた顧客が、わざと窓口で少額預金を繰り返すという、地味な嫌がらせをする一件があった。この顧客のせいで窓口は大混雑。最終的に銀行側が顧客の要望を受け入れることになったという。
中国メディア新文化報などによると、この一件は、吉林省長春市にある銀行で目撃された出来事。市民の李さんの話では、窓口で男性と担当者が何か言い争いをしていたという。そうこうしているうちに、男性は不満顔で「預金をする」と言い出し、窓口で1元(約19円)ずつの少額預金を開始。しかも「今日は数百万元分これをやる」と言い、実際何度も何度も少額預金を繰り返した。
このとき、すでに男性の後ろには多くの人が列をなしており、いつまで経っても自分の番が回って来ない客は不満たらたら。それでも男性はお構いなしにひたすら1元ずつの預金を続けたそうだ。
後日明らかになったのは、男性が窓口で50万元(約950万円)を引き出そうとしたところ、この銀行では20万元以上の現金を引き出す場合、前日に連絡をすることになっているため、いったん断られたのだという。窓口でこのことを伝えられた男性は「銀行が俺の預金をなくした!」と勘違い。怒りが抑えられなくなり、嫌がらせ行為に走ったと見られている。
なお、その後は銀行側の配慮により、男性は50万元をその場で受け取ることに成功。それと同時に少額預金の嫌がらせもやめたという。