山田孝之×飯塚健監督で連ドラ、携帯配信だけの“問題作”がTVで復活。

2015/02/20 11:04 Written by Narinari.com編集部

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俳優の山田孝之(31歳)が、映画「荒川アンダー ザ ブリッジ」などの破天荒クリエイター・飯塚健(36歳)がタッグを組んだ深夜の連続ドラマ「REPLAY&DESTROY」が、4月よりTBS・MBSで放送される。

このドラマは、もともと2011年に「au LISMO Channel」で生まれ、携帯のみの視聴にも関わらず、大きな話題をよんだ問題作。このたび、テレビシリーズとなって復活する運びとなった。

その内容は、男3人のシェアハウスを舞台に、映画監督を目指す日本一偉そうなフリーター・横山要とその仲間たちが、周囲で起こる気になる出来事や、悩める他人に無理やり関わっていき、「屁理屈と無駄話によって何かが変わる瞬間」に立ち会ってゆく“世直し哲学チープストーリー”だ。

主人公の横山要に扮するのは、数々の話題作に出演し続ける山田。屁理屈、ウンチク、無駄話……怒濤のしゃべくりで人を自分のペースに引き込んでは、時として“生きる哲学”を繰り出すユニークなキャラクターを、役に強いこだわりをもつ山田が熱演する。

実は企画の成り立ちにも山田は関与。携帯ドラマ版は、当時話題となりながらもビデオソフトとして発売されることがなく、ファンの間ではカルト的人気を博した“幻の作品”として語られていた。それが今回、飯塚監督と山田が“発起人”となってスタッフ・キャストをどんどん巻き込みながら制作をスタートさせ、テレビ局に提案し、放送にこぎつけたものだ。

その山田の共演者にも強力なキャストが揃った。主人公のルームメイトで、偏差値70の薬学科大学院生役には林遣都、宅配会社勤務で背筋力280kgの筋肉男役には阿部進之介、3人の部屋に出入りするハーフの女子高生役には小林涼子……と、前作での仲間たちが再集結。そこに、横山の同級生で区役所職員役の中村倫也が加わり、圧倒的なチーム連携で、ネタ満載の素早いセリフの掛け合いやこの作品ならではの空気感を創りだしていく。

各話には飯塚監督の熱意にほだされた豪華ゲストを迎え、1話完結の世直し的なストーリーが展開されるが、実は全話を通してみると全てがつながっていく驚きの仕掛けと伏線が……。

今回の作品について、山田は「世界のどこへ行ったって、訪れる出来事や会話を交わす人々は半径5m以内にある。つまりこの『半径5mの哲学』とは、狭い様で地球そのものがスッポリ入ってしまう程の重要な領域だ。横山要が居る場所は、常に彼のチープな哲学に支配されてしまいカオスと化す。しかし、その場所は何故だかとても心地良い。そんな心地良い場を作る為に冗談の分かる『前進できる大人達』が集まった。ヤバくなったらみんなで逃げる!」とコメント。

また、飯塚監督も「『無難』と『挑戦』の天秤があったら、迷わず挑戦を選ばずして何が作り手だ。……とフリーターなのに叫ぶのが本作の主人公・歩く哲学こと、横山要という男です。奇しくも、私も同じように思います。たぶん山田の孝之くんもそうです。なので二人で、冷やし中華を始めるくらいの感じで、企画から始めてみました。『最近、辟易しない?』『超しますね』『だったらそうじゃないの、作りたいね』『だったらアイツですね』確かそんなノリだったように思います。それから密会を重ね、密談を繰り返し、信じられる大人が仲間となってくださって、横山要の復活にチカラを貸してくれました。その心意気と勇気に恥じぬよう、ヤバくてチープな物語を座長を始め、信じられるスタッフ陣と共に作りたいと思います」と意気込みを語っている。


☆あらすじ

レンタルビデオ店で働く映画監督志望のフリーター・横山要(山田孝之)と、薬学科大学院生で偏差値70の秀才・真野真広(林遣都)、そして宅配会社勤務で背筋力280kgの怪力・新田広重(阿部進之介)。彼らは大学時代からの腐れ縁で付き合いは5年以上、男ばかりのルームシェアはまさかの1年半になる。

そんな3人がどうでもいい話をしながら命がけのジェンガをしているところへ、顔見知りのハーフ女子高生・葛西ルーシー(小林涼子)から“奇跡的な瞬間”という写メが届く。そこに映っていたものは、普通の中年男性がチンピラにハイキックを決めるという謎すぎる瞬間だった。

一方、写真が撮られた現場、地下鉄のホームには実はもう一人、ルーシーの担任教師・富田がいた。チンピラたちにからまれる中年男性に気づいた富田は「助けるべきか、それとも……」と思い悩むが、結局、他人の危機に見て見ぬふりをしてその場から逃げ出したのだった。

翌朝、そのことを後悔していた富田は、幸か不幸かルーシーに導かれ、昨夜の“誰にでも起こりうる出来事”について横山たちと対話することになる。

「突然の危機に直面したとき、人間は2種類に分かれる。“一歩前進する人”か“後ずさりする人”だ」

横山が語る言葉は悩める人にとって「ただの無駄話」に終わるのか? それとも「生きる哲学」となるのか?

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