いくつであっても、会いたい人に会いたくなったら行動あるのみ……そんな一本気な乙女の想いを示した11歳の少女が話題を呼んでいる。

米紙ニューヨーク・タイムズやアーカンソーの地元紙などによると、アーカンソー州ブライアントに住む11歳の少女アレクシスちゃんは、フロリダのジャクソンビルで暮らす16歳の男の子と、2年前に会って以来連絡を取り続けていた。そして先日、急に彼に会いたくなったアレクシスちゃんは、直接会いに行くことを決意。おばあちゃんのへそくりから1万ドル（約113万円）を失敬し、ガソリンスタンドへ向かってヒッチハイクで旅を始めたという。

一方、愛娘がいなくなってしまって驚いたのは家の人たち。最初は誘拐の可能性も考えて警察へと相談し捜査してもらった結果、ジョージア州アトランタで「30万円くらいかかるジャクソンビルまで15万円前金でタクシーに乗った年若い女性がいる」との電話記録から居場所が判明。男の子の街までは残り約563キロの地点だった。運転手はアレクシスちゃんの印象について、「化粧もしっかりしていたし、17、8歳くらいの女性かと思った」と語っているそうだ。

連絡を受けて9時間後、両親はアレクシスちゃんを迎えに行き、強く叱責すると同時に、無事で何よりと愛情を込めて語ったという。家族での会見でほんのり泣いた後を感じさせながら、アレクシスちゃんは「ちょっと失敗しちゃいました。携帯電話を忘れてきてしまって」と大きな騒動になってしまったことに反省の弁。

そして「お父さんからは罰として携帯電話の没収と、あとお化粧を禁止されちゃいました」と語った。なお、おばあちゃんは使ったお金に対して不問としているそうだ。

この話題に対して、ネットの反応では「いま11歳ということは、9歳の時に出会ったというわけか。ませてるなぁ」「確かに11歳よりは大人びて見える」「いや、大きな問題にならなくて良かった」「罰が軽い気はするね」「これぞ愛」と全体的に保護者目線のコメントが多く寄せられているようだ。