横断歩道ゆっくり渡る85歳に罰金、警察官の対応に反発の声広がる。

2014/12/17 05:21 Written by Narinari.com編集部

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イタリア・トリノ近く、ピネローロの道路で、一人の男性がちょっとした事情で警察から罰金を支払うように命じられた。そのことが話題となって世間を賑わせている。

伊紙ラ・レピュブリカや英紙メトロなどによると、その男性は85歳。足を少し引きずるようにして歩くため、信号を渡る際に青信号の間に渡りきれず、警察官にその歩みを遮られることになったという。近隣の住人からはこの信号、ゆっくりと歩く歩行者には充分な時間を与えていないと繰り返し苦情が寄せられていたにもかかわらず、85歳にして年金受給者である男性に対して41ユーロ(約6,000円)の罰金が命じられた。

この一件に対し、警察署長のアロイ氏は「この人が青信号の間に渡ったかについては疑問がある」と対応に問題がなかったと語ったものの、町長であるブッティエロ氏は、この罰金の返金を考えていると発言。

「我々は警察官に職務に熱心でいて欲しいと思っているし、この罰金となった人とは、何か行き過ぎたことがあったかどうか確認するなどの会話もしていない」とした上で、「いずれにしても、私が自らこの年配の男性の家を訪問し、彼が支払った罰金を私のポケットから返金します」と語ったという。

この一連の報道に、ネットでは幅広い意見が寄せられており、「全く考えられないね」「85歳の男性に対してあまりに恥ずべき行為だ」「町長素晴らしい」「いや町長の行動は逆に問題もある」「町長に文句を言っている人間は何を考えてるんだ。85歳になってから語れ」など論争を呼んでいるが、概ね警察官の対応を問題視しているようだ。

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