2015年の出来事予測ランキング、「消費税10%引き上げ論議」に高い関心。

2014/12/09 12:00 Written by Narinari.com編集部

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ユーキャンは12月9日、20代〜40代男女が選ぶ、2014年の出来事&2015年予測ランキングを発表した。このランキングは、今年1年を振り返りつつ、2015年のトレンド予測と、そこから考えて2015年こそ取っておくと役立つ資格を探った調査結果をまとめたもの。男性498人、女性499人、計997人が回答した。

まず、2014年に起きた出来事のうち印象に残ったものを聞いたところ、文化・スポーツ・自然/科学技術関連の1位は「STAP細胞騒動」(63.1%)、2位が「御嶽山噴火」(62.0%)、3位が「西アフリカ エボラ出血熱流行」(42.5%)との結果に。一方で、政治・経済面では「消費税が8%にアップ」(80.2%)が他を大きく引き離し1位、2位は「野々村元議員の号泣会見」(50.6%)だった。全体として、消費税率引き上げが強く印象に残ったとする回答が多いようだ。

次に、2015年に話題になりそうなことを質問。まず文化・スポーツ・科学技術面のトピックでは「エボラ出血熱の流行」がダントツの1位(54.4%)に。2位は「北陸新幹線の長野〜金沢間が開業」(24.1%)、3位は「自動」運転車(自動運転システム)」(18.8%)だった。一方で政治・経済面でのトピックを聞いたところ、77.9%の人が「消費税10%引き上げ論議」と回答して1位に。2位に「物価上昇」(35.0%)、3位「配偶者控除/手当の見直し」(26.6%)と続いた。

また、調査では、2015年に予定されている出来事を踏まえた上で、家計にどのような変化があると思うかも聞いている。「支出」について聞いたところ「増える」と回答した人が49.8%と半数近く、また「節約」に関しても、「より節約に励む」と回答した人が58.4%と過半数に達し、増税や各種値上げで支出がどうしても増えてしまう中、財布の紐を固くする人が多いという結果となった。「暮らし向き」についても、「悪くなる」と答えた人(40.9%)が、「良くなる」と答えた人(10.2%)の数を大きく上回っている。

そうした今後の出来事を踏まえた上で、“2015年に武器になりそうな資格”についても質問。すると、1位は「ファイナンシャルプランナー(FP)」、2位「TOEIC」、3位「ケアマネジャー」、4位「社会保険労務士」、5位「簿記」という結果に。家計予測が厳しい中、将来に向けて適切なライフプランニング、資産設計ができる「ファイナンシャルプランナー(FP)」が最も多く票を集めた。2位にランクインした「TOEIC」も、英語スキルの証明という点で役に立つと言えそうだ。また、超高齢社会の今、介護業界を支える「ケアマネジャー」も人気となっている。



☆2015年注目の資格は?

こうした調査結果の傾向を踏まえ、370個以上(2014年11月現在)の資格・検定を取得している資格アドバイザーで、All About「資格」ガイドでもある鈴木秀明さんが、2015年の注目資格をアドバイスしている。

「最も注目度が高かった出来事はやはり消費税の増税。これを機に家計の見直しに取り組んだご家庭も多いのでは。税・保険・不動産など家計に直結するお金の知識について幅広く学べるFP技能検定はオススメ資格のひとつです」
「また、青色LED関連での日本人3氏のノーベル物理学賞受賞も話題になりましたね。2011年の震災を契機に電気工事士などの技術・エネルギー分野の資格への関心が高まってきており受験者数も増えているようですが、そうした動きが今後さらに加速するかもしれませんね」
「2013年の富士山に続き、2014年には富岡製糸場が世界文化遺産に登録されたことも大きなニュースでした。旅行業界等では意外と評価が高いとされる世界遺産検定の受験者数も堅調な伸びを見せているようです。2015年には北陸新幹線が富山・金沢まで開通しますが、世界遺産登録を目指す金沢の動きにも影響があるかもしれませんね。富山・岐阜にまたがる世界遺産『白川郷・五箇山の合掌造り集落』へのアクセスもよくなりそうです。2020年の東京オリンピック開催も控えていますし、観光や語学といった分野の資格への注目度が今後さらに高まってくるのではないでしょうか」

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