一杯のコーヒーから幸福の連鎖、ビジネスマンとホームレスの温かな交流。

2014/12/06 18:16 Written by Narinari.com編集部

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ちょっとした善意からのやり取りが、やがて大きな幸せへとつながる……そんなあたたかな人間関係が話題を呼んでいる。

英紙ミラーによると、ビジネスアナリストのリーさんは、毎朝出勤前に友人のサイモンさんのためにコーヒーを買うことにしていた。サイモンさんの仕事はストリート新聞のビッグイシュー販売。リーさんがある日、出勤前に会話をしたことがきっかけで毎朝話すようになり、4か月前から友情の一つのかたちとして、コーヒーとクロワッサンをサイモンさんに買っていくようになった。

そして先日、12月2日にリーさんはサイモンさんからクリスマスカードを受け取る。そこには「君のサポートに大きな感謝を。メリークリスマス、サイモンより」と書かれてあり、そのことがリーさんの心の琴線に触れ、しばし感慨にふけることに。

「サイモンはそれほど友人が多くないけれど、僕との会話は喜んでくれていて、それが僕にとっても嬉しいことなんだ。最初彼に会った時はとても寒そうにしていてコーヒーを飲みたがっていた。住む場所もないので路上で寝ていると聞いてぐっときてしまってね……」
「今はビッグイシューの販売をしているけれど、子供時代に教育を満足に受けられなかったためにしたい仕事が見つからなかったそうだ」

クリスマスカードを受け取った後、リーさんとサイモンさんは改めて友情の握手を交わした。クリスマスの帽子をかぶったサイモンさんと並んだリーさんは、自分の行動が他の人をも鼓舞させることを期待していると語った。

このあたたかな交流はさっそく大きな動きを見せ、リーさんが毎日サイモンさんのためにコーヒーとクロワッサンを買っていたファーストフード・チェーンのプレタ・マンジェ社が、サイモンさんのためにコーヒーを無料にするギフトカードを進呈することに。もともと同社はホームレスの人々を助けることに定評があり、昨年も270万個のサンドイッチとサラダを慈善団体に寄付していたが、同社の代表ニッキー・フィッシャーさんは「リー氏の行動、サイモン氏の手紙に感動した」と声明を出し、更なるクリスマスの助け合いを望んでいると伝えた。

この報道は多くの人たちに感銘を与えたようで、「小さなことが大きな違いを生みだすことになるんだね」「些細なことかもしれないが偉大な振る舞いだ」「リーさんもプレタ・マンジェ社もすばらしい」「心あたたまる」と、その幸福の連鎖を祝福しているコメントが寄せられている。

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