北野武の最新作はジジイvsガキ、コメディ・タッチのストーリーに。

2014/11/06 05:00 Written by Narinari.com編集部

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北野武監督にとって17作目となる待望の新作「龍三と七人(しちにん)の子分たち」(ワーナー・ブラザース映画/オフィス北野配給)が、2015年4月25日(土)より全国公開されることが決定した。

本作は、2012年公開の前作「アウトレイジ ビヨンド」とはうって変わったコメディ・タッチのストーリーで、北野監督にとっても新境地を切り拓いた作品。

注目のキャストには、龍三親分役に本作が北野作品初出演となる藤竜也(73歳)、七人の子分たちに、こちらも北野作品初出演となる近藤正臣(72歳)、「アウトレイジ ビヨンド」に続く出演となる中尾彬(72歳)、ほか小野寺昭(71歳)、品川徹(78歳)、樋浦勉(71歳)、伊藤幸純(72歳)、吉澤健(68歳)が登場。平均年齢72歳の超がつくほどの豪華ベテラン俳優陣たちが、様々な逆境にも負けずに暴れまわる“ジジイ”たちを熱演している。

詐欺で人々を騙す若者を成敗しようと世直しに立ち上がる、元ヤクザのジジイたちが大活躍する本作は、高齢化社会やオレオレ詐欺など、昨今の社会問題にも鋭く切り込んでいく、爽快なエンターテイメントだ。

なお、本作のクランクインは4月28日(月)で、クランクアップは6月29日(日)。本編はすでに完成しているという。


☆北野武監督コメント

今回の作品はメインキャストが高齢なんで、作品の公開日までとにかく元気でいて欲しい。誰かの遺作になっちゃったりしないよう、皆さんの健康が心配でしょうがないね。でも、ローリング・ストーンズやポール・マッカートニーに象徴されるように、国際的にもジジイたちが大活躍している時代であることを、あらためて思い知れって若者たちに言いたいね。随所にギャグを散りばめ、コメディ・タッチに仕上げてあるから、世代を超えて楽しめる娯楽作品だな。笑ってくれればそれでいいよ。


☆森昌行プロデューサーコメント

この作品のストーリーの背景となっているのは、高齢化を迎えた今日とこれからの日本社会。エピソードとして描かれているのは、オレオレ詐欺をはじめとする高齢者を巻き込む組織犯罪といった社会問題。ついに北野監督が初めて現代日本にメスを入れた社会派の映画を完成させた!? そんなわけないでしょ……。
というわけで出来上がったのは、コメディ・タッチでありながらも哀愁も感じさせてくれ、そしてその絶妙のバランスに感動すら覚える北野武監督ならではの個性的で魅力あふれる新しい映像の世界です。
「ジジイ」がこれからの時代のキーワードであることも教えてくれる必見のエンターテイメント・ムービーです。


☆藤竜也コメント

オファーの話を初めて聞いたとき、監督ご本人とは面識もなかったので「出てくれ、出てくれ詐欺」かと思いましたね。僕も長い間、役者をやらせてもらっているので、現場では監督の意向やシーンの流れなど何となく見当がつくんだけど、北野監督はあまり指示を出さないので、自分のアンテナを鋭敏にしないといけないし、とても考えさせられました。ジジイたちにはボケ防止にちょうど良かったんじゃないかな。
毎年また、来年の桜の花を見られるようにと思って生きているので、来年は北野監督の作品と桜を一緒に観られるなんてとてもおめでたい気分です。

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