大学が“洗濯のやり方”を指導、新入生の経験不足対応も過保護すぎ?

2014/11/05 18:01 Written by Narinari.com編集部

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実家を離れて独立した学生生活を始めると、意外にわからないことばかりで戸惑いや失敗を重ねてしまうのは洋の東西を問わないことなのかもしれない。英バーミンガムシティ大学は、調査の結果、新入生の60%が洗濯について経験不足であるとして、洗濯に対する“レッスン”を学校のウェブサイトに掲載した。

英紙デイリー・テレグラフなどによると、大学側の説明では、60%以上の学生が「ほとんど」あるいは「一度も」洗濯をした経験がないために、洗濯の際にひどく失敗をしてしまう事例が見られるため、大学ので洗濯の仕方について指導したという。

大学の指導は、大まかに次の8つで、本当に基本的な流れをまとめたもの。

1.服を色物と白物に分ける
2.ポケットの中を確認
3.ラベルを確認して手洗いなのかドライなのかチェック
4.水温設定
5.時間設定
6.洗濯物の重量確認
7.液体洗剤や粉末洗剤の投入
8.洗濯開始

大学の学生支援担当者は「“マスターシェフ”みたいなテレビ番組でアプリコットジュースの作り方は学んでいるのかもしれませんが、洗濯のような家事がきちんとなされることもまだ必要とされています。調査結果は、現状、各家庭でなされるべき責務について芳しくないようにも見えますが、学ぶにはいい機会とも言えるでしょう」とコメントしている。

なお、大学寮の学生団体は「4.水温設定」について30度を勧めているらしく、Facebookに30度設定で洗濯機を回しているところを自撮りした写真を掲載するページを設け、「250ポンド(約4万5,000円)の金券を当てよう」と呼びかけている。どうやらほのぼのとした学生生活と自治が行われているようだ。

こうした報道に対して、ネットの反応は英国らしいシニカルなものが見られ、「過保護すぎだろう」「英国トップ10の大学(※アート&デザイン分野)で、洗濯機のスイッチの入れ方を指導するとは驚きだ」「単位はいくつもらえるのだろう?」といったコメントが寄せられている。

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