“車内喫煙”で高速に置き去り、乗客に激高したバス運転手に罰金処分。

2014/08/27 11:10 Written by Narinari.com編集部

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現在はほとんど全ての交通機関で禁煙となっているが、いまだにヘビースモーカーの中には長時間タバコが吸えないことに我慢ができず、思わず手を出してしまう人もいる。中国ではこのたび、長距離バスの車内でタバコを吸ってしまった男性が運転手の逆鱗に触れ、高速道路に置き去りにされる出来事があった。

中国紙銭江晩報などによると、この一件は先日、浙江省の高速道路上で起きた。当日の午後2時半ごろ、高速道路で発生した事故処理に当たっていた交通警察がその場を後にしようとしたときだ。少し離れた高速道路の出口近くで1台の大型バスが停車するところを目撃する。交通警察はすぐにバスのもとへ向かい、一体何が起きたのか確かめることにした。

台州ナンバーが掲げられたこのバスには多くの乗客が乗車していたが、運転手になぜ停車したのかを尋ねても、いまいち歯切れが悪い。しつこく何度も尋ね、やっとその理由を明かしたのだという。

それが、少し前に車内の乗客のひとりを高速道路に置き去りにしたというもの。聞くところによると、その乗客は車内で喫煙をしており、注意したがいつまで経っても止めないため、怒って無理矢理降ろしたのだという。その後バスを発進させたものの、時間が経つにつれて冷静さを取り戻し、自分の行ないも後悔。バスを停車し、乗客を待つことにしたそうだ。

これを耳にした交通警察はびっくり。すぐに応急救援センターに連絡して乗客の捜索を願い出るとともに、自身もバスに乗り込んで置き去りにされた乗客の“救出”に向かうことにした。

すると、捜索開始から20分程度が過ぎたころ、ついに置き去りにされた乗客を発見する。救出して話を聞いたところ、乗客は余という名で、その日は家族とともに里帰りするためにバスに乗車していた。奥さんが「夫は食事よりも喫煙が大事な人」というぐらい、余さんはかなりのヘビースモーカーらしく、車内で我慢ができなくなり、思わず吸ってしまったそうだ。

最終的に交通警察は余さんと運転手双方を厳しく注意するとともに、運転手にはさらに罰金処分を与えることに。理由がどうであれ、高速道路に乗客を置き去りにしたこと、高速道路で停車して多くの乗客を危険にさらしたことが重い罪とみなされたようだ。

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