排泄物残して去る謎の侵入者、スウェーデンの同じアパート内で多発。

2014/08/19 21:41 Written by Narinari.com編集部

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スウェーデン南部の街マリエスタードのあるアパートでは、以前からいくつかの部屋で、留守中に“謎の人物”が侵入する事件が多発している。しかし、いずれの部屋でも物を奪われるといった被害はなく、そこに侵入した痕跡だけが残されているという。その痕跡とは、必ずトイレを使い、水を流さずに残した不快な置き土産。住人も捜査を続けている警察も、犯人が見せる謎の行動に困惑しているそうだ。

スウェーデン紙エクスプレッセンや英紙デイリー・メールなどによると、謎の侵入者の存在に初めて気づいたのは、このアパートで恋人と同居する25歳の男性。彼の部屋では昨年春に初めて異変が起きたそうで、ある日彼が仕事から帰ると、トイレに流されないまま残っていた排泄物を見つけた。まさか、他の誰かが使うなどとは考えられなかった男性は、「(彼女が)流し忘れたんだろう」と思い込んで、本当は何も悪くない彼女を怒ってしまったそうだが、その後同じことが3回も発生。ついに不審な人物の存在に気付いた2人は、大家に頼んで部屋の鍵を変えてもらったそうだ。

そして男性宅は平穏を取り戻したもの、それ以後は同じアパート内で同様の被害に遭う住人が続発。「2か月前から始まった」と話す22歳の女性宅では、気付いただけで少なくとも4回は侵入されたそうだ。彼女の家では、男性宅と同じようにトイレの置き土産で「気分が悪くなった」だけでなく、買った覚えがない「3箱のお茶」が台所に隠されていたほか、彼女が持っていたゲーム機が「ビスケットの箱の間に隠される」といった変化が見られた。

「最初は信じられなかったけど、いまでは近所の人たちも同じ目に遭っていると分かった」と話すのは、25歳の男性。ほかにも、謎の侵入犯に入られたと訴える住人がいるそうで、盗難被害が一切ないとはいえ、なぜか水を流さないトイレの使い方に加え、いずれの部屋でも侵入の手口に不自然な形跡がないことから、犯人は何らかの形で鍵を手に入れ「ドアを開けている」と見られ、いつ来るとも分からない住人の間では恐怖が広がっている。そのため、アパートの大家も住人たちの不安を取り除こうと、今後すべての部屋の鍵を新しく変えるつもりだという。

「いつ住人が外出するか分かっている近所の男性ではないか」と推測しながら、現在も犯人の行方を追っているという地元警察。目的がよく分からない行動を続けている犯人に対し、警察も「困惑している」様子だとされているが、事件に関わるプロファイラーは、犯人が「犠牲者に対する支配力を感じたがって」いて「非常に攻撃的な行動」を見せていると説明している。どんな行動をしたにせよ、他人の家へ勝手に入った時点で立派な犯罪だけに、警察には一日も早く犯人を見つけてもらいたいところだ。

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