“雷の直撃を10回受けた”男性、本当ならギネス記録の7回抜き世界新。

2014/08/04 19:51 Written by Narinari.com編集部

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本格的な夏を迎え、雷に対して注意しなくてはいけない機会も増えている昨今。直撃すれば一瞬で命を落とす危険があるだけに、音が聞こえたら建物の中に避難するなど、予めいろいろな対策を知っておきたいところだが、米国には過去16年の間に10回も雷に打たれながら助かったと主張する、驚くべき男性がいるという。このほど、米放送局ABCの取材に応じた男性は、雷に打たれる様子を「電子レンジで調理されたような感じ」などと話したそうだ。

この男性は、サウスカロライナ州セニカに住むメルヴィン・ロバーツさん。彼は、以前からたびたび雷に打たれながらも助かったとして話題となっている人物で、2011年6月の6回目、2012年3月の7回目の時も、米国の各メディアで紹介された。そして今回、ABCの取材に応じた彼と妻マーサさんは、その後さらに雷の直撃を受けてしまい、全部で10回の大台に達したと主張。彼らの話が事実ならば、ロバーツさんの実績は1983年に亡くなった米国人男性の「7回」という記録を抜き、ギネス・ワールド・レコーズの新記録になるという。

2012年3月にロバーツさんが7回目の雷直撃を受けたと報じた米放送局CBS系列WSPA-TVによれば、彼が雷に打たれ始めたのは1998年からとのこと。雷に打たれると、火傷などといったけがだけでなく「記憶喪失や頭痛、言語障害」といった症状にも襲われるため、全てにおいて雷に打たれた状況が分からない時もあるそうだが、今回のABCの取材に対し、彼は少なくとも2回は芝刈り機に乗っていた時、1回は芝刈り機にカバーを掛けようとした時、1回は叔母の家の玄関に防水シートを敷いていた時に、雷に打たれたと話しているという。

その時の感覚について、「電子レンジで調理されたような感じ」「貨物列車に轢かれた感じ」などと例えているロバーツさん。直撃を受けた瞬間は「痛みがなかったと思う」というが、倒れて時間が経ってくると体の中が「骨の髄まで」痛み出してくるという。妻マーサさんは、そんな夫の姿を10回も見てきたと話しているそうで、落雷直撃を繰り返してきた彼はその都度大けがを負ってきただけでなく、「手と左足」に神経障害を抱えるようになったそうだ。

2012年の7回目の時には「死んだ人たちに会った」と話すなど、10回の経験の中には相当厳しい状況に陥ったケースもあった様子のロバーツさん。ただ、そんなに落雷を受けながらも助かるというだけでなく、そもそも彼が10回も雷に打たれたというのは、米国立気象局の専門家に言わせれば「神話の世界の話」だというように、にわかに信じがたい話だ。

現状、ロバーツさんが10回の落雷を受けたと主張するのは彼本人と妻だけで、ABCの取材にギネス・ワールド・レコーズも「今のところ応じていない」そうだが、もしも彼らの話が本当だとしたら、まずはもう直撃を受けないように、10度の経験を活かして万全の注意を払い、避け続けてもらいたいところだ。

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