野球独立リーグ・BCリーグの信濃は7月23日、元メジャーリーガーの大塚晶文監督に“行きすぎた指導”があったため、活動自粛処分を下した。球団公式ホームページでは「活動自粛のお知らせ」と共に、大塚監督の謝罪コメントも掲載している。
“行きすぎた指導”の詳しい中身については明かされていないが、発表によると、この一件は7月21日(月)、新潟県糸魚川市美山球場で行われた新潟と信濃の試合後に起きた。23日には球団より活動自粛処分が下され、リーグにもすでに経過を報告。26日にリーグ懲罰委員会が開かれるという。
この事態を受け、球団は「地域の子どもたちの見本となるべき立場でありながら、このような行為を行ってしまい、球団としても重く受け止めております。ファンの皆さまをはじめ、球団をご支援いただいているすべての皆さまに深くお詫び申し上げます」と謝罪している。
また、大塚監督の謝罪コメントは次の通り。
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この度、私は選手への行き過ぎた指導をしてしまいました。こうした行為は指導者としてあるまじきものであり、決して許されることではありません。この日は水島樹人君とその母正江さんの追悼試合だったにもかかわらず、子供たちの前でこのような行為をしてしまったことを心から反省しております。
「地域と地域の子供たちのために」を掲げたBCリーグ憲章に反する行為をしてしまい、ファンの皆さまをはじめ、リーグを支えて頂いているすべての皆さまに深くお詫びいたします。誠に申し訳ありませんでした。
信濃グランセローズ
監督 大塚晶文
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大塚監督は、近鉄や中日、メジャーリーグのパドレスなどで活躍。ストッパーとして日米通算176セーブをマークした。しかし、2007年シーズン中に右肘を故障し、当時所属していたレンジャーズを退団。以降、5度の手術とリハビリを繰り返し、現役復帰を目指した。独立リーグの信濃には2013年5月に入団したが、同年6月の練習中に肩の故障を発症し、そのまま登板することなくシーズン終了。オフに選手兼任で監督に就任していた。