雷打たれるも意地のフェス参加、救急搬送先から4時間で会場に帰還。

2014/07/07 21:01 Written by Narinari.com編集部

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それなりに長い年月を生きていると、“何があっても最優先すべきこと”というのを、人それぞれ見出しているもの。米国のある男性にとってはそのくらい大切な、ある野外フェスが先日あったそうだ。ところが、目的のアーティストを見られる日の前日、彼はキャンプをして過ごしていたフェスの敷地内で雷の直撃を受け、それどころではない状況に。しかし彼は、待ち侘びたアーティストの舞台を見逃すわけにはいかないと病院をすぐに退院し、翌日、友人の助けを借りながらも目的を果たしたという。

米紙オークレア・リーダーテレグラムによると、この男性は、米ミネソタ州ニュープラーグに住む19歳の男性、ゲージ・ストローニングさん。彼は、6月26日から4日間にわたりウィスコンシン州カドットで開かれたカントリーミュージックの野外フェスに訪れ、28日に登場する大好きな歌手のステージを楽しみに、キャンプ生活をしていたという。ところが27日午後2時半頃、そんな彼の身に命も落としかねないアクシデントが襲った。

その直前、一緒に来た仲間たちと川で泳ぐなどして遊んだ後、ストローニングさんは昼食で食べるバーベキューの準備をしていた。するとその時、近くで過ごしていた人のテントを突風が吹き飛ばし、彼が使っていたグリル台に直撃。弾みでプレートが飛ばされ、その上に足を乗せてしまった彼は火傷をしてしまったそうだ。急いで友人が用意してくれた氷を患部にあてがい、救急処置を講じたストローニングさんだったが、彼のアクシデントはこれだけで済まなかった。

間もなく立ち上がった彼が、キャンピングカーに付いているステップを昇ろうと手すりに手をかけた瞬間、今度は雷が車に直撃。さらに雷は、手すりを伝って彼の体も通り抜けたという。ステップから落ち、倒れて動けなくなった彼を見て心配した友人は、すぐに救急車を要請。しかし、間もなく意識を取り戻したストローニングさんは、駆け付けた救急隊に対して「搬送を断った」そうだ。彼が告げたその理由は、その日の午後11時から登場する人気若手女性歌手、キャリー・アンダーウッドを「見逃すわけにいかない」から。病院に行っては、彼女も、さらには翌日に出る“本命”の好きなアーティストも見られないと、彼は病院行きを拒んだようだ。

ただその後、友人たちもさすがに彼を放っておけなかったようで、結局自分たちの車で病院へ。幸い、大事には至らなかったストローニングさんだったが、医者から「数日の安静」を言い渡されたにも関わらず、彼は腕や足などを負傷した箇所を治療してもらうと4時間で退院し、再びフェス会場へと戻ったそうだ。雷に打たれる衝撃について、「電気を流したフェンスを掴んだ時の10倍ひどい状況」と語ったストローニングさんは、「実際に掴んだことがあるから分かるんだ」とそのリアルさを強調。そして友人の助けも借りつつ、傷ついた体をひきずりながら、結局目当ての歌手のステージも楽しんだという。

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