春馬ドラマ内でマッピング演出、火サス名作「受験地獄」32年ぶり復活。

2014/06/30 07:04 Written by Narinari.com編集部

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7月2日に放送される三浦春馬主演のスペシャルドラマ「殺人偏差値70」(日本テレビ系)で、本編中のシーン、タイトルバックで、プロジェクションマッピングが使用されている。

「殺人偏差値70」は、サスペンスドラマの金字塔「火曜サスペンス劇場」の名作「受験地獄」を32年ぶりに復活させた意欲作。マッピングを起用したシーン以外にも、民放地上派初の4Kカメラでの撮影など、テレビドラマの新たな演出手法に挑んでいる。

主人公の宮原圭介を演じる三浦への投影をはじめ、三浦直筆の数式の映像が部屋中にマッピングされるなど、現実と主人公の心象風景が交錯する不思議な世界観をマッピングで表現。大谷太郎監督のイメージのもと、マッピングを使用するシーンが決まり、本編中の数シーンとタイトルバックでマッピングの演出が使われた。

マッピングを担当したNAKED Inc.のアートディレクター・小林恵美さんは、今回の取組みについて、「マッピングは今は流行的な部分もありますが、プロジェクションマッピングがもたらしたことは、モニタという制限を完全に無くしたことです。屋外も屋内も人物も、すべての立体物が投影対象になるので、あらゆる場所で映像が『出現』できます。通常のセットだと一瞬で美術を変えることは難しいですが、マッピングであれば、突然背景が変化したり、窓の外が変わったり、おもしろい見せ方が出来るのではないかと思います。また、今回、主人公のトラウマのシーンで、ガーベラの花びらが顔の形に合わせてプロジェクションされ、その花びらが飛び散った後に倒れるという、お芝居とタイミングを合わせたカットがありましたが、この使い方は非常に面白いと感じました。リアルなのかそうではないのか不思議な感覚もあり、後に倒れる圭介の感覚と同じ様に、見ている側も自然と引込まれていくのではないかと思います」と語っている。

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