ディズニー音楽で昏睡状態脱す、曲聞かせたら口笛吹き出し意識回復。

2014/06/24 19:27 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


昨年、突然の大病から昏睡状態に陥った英国のある男性は、彼をよく知る妻のおかげで、意識を取り戻すことに成功した。早く回復して欲しい一心で、いろいろと目を覚ますきっかけ作りを試みていた妻。すると、彼が昏睡状態になって10日目に、ディズニー映画「ピノキオ」の挿入歌「Give a little Whistle(困ったときには口笛を)」を聞かせたところ、彼が歌に合わせて口笛を吹き出し、意識を取り戻したそうだ。

英紙コベントリー・テレグラフやデイリー・メールなどによると、ディズニー音楽で意識を取り戻したのは、英中部の街バーミンガム近郊のバルサル・コモンに住む64歳の男性、バリー・トッドさん。昨年10月、彼は背中に激しい痛みを感じて目を覚まし、朝になっても状態が良くならないため、妻のキャロルさんが救急車を呼んだそうだ。駆け付けた隊員から「腎臓結石かもしれない」と言われ、さほど深刻に考えなかったという妻は、救急車で運ばれていく夫が「すぐに退院するだろう」と、車で救急車を追いかける形で病院へ向かった。

ところが、いざ病院に着いた妻が医者から聞かされたのは、「最悪の事態に備えて家族をみんな呼ぶように」との言葉。夫バリーさんが背中の痛みを訴えた理由は、大動脈瘤破裂を起こした結果によるもので、病院に運ばれて命を取り留めたのは幸いだったが、その後意識不明に陥ってしまった。最初は夫を襲った不幸な出来事を目の当たりにし、「打ちのめされた」というキャロルさん。しかし、間もなく「前向きでいなければ」と思い直した彼女と家族は、昏睡状態の彼に早く目を覚ましてもらおうと「私たちにできる全て」を試し始めたという。

やがて、いろいろと試していくうちに、自然と、彼に一番良いと思うものが分かってきたそう。音楽学校を卒業し、エンターテインメント業界で音楽に関わる仕事を続け、5年前には聖歌隊を組織するなど、音楽一筋の人生を歩んできた夫だけに、妻は「彼が昏睡から抜け出せるものがあるとすれば、それは音楽のはず」と考えるようになったという。

そしてバリーさんが昏睡状態に陥って10日目、夫が作った聖歌隊が歌うCDを用意した妻は、自分も一緒に歌いながら数時間にわたって再生。すると「Give a little Whistle」の歌が流れ始めた時、ついに家族にとって待ち望んでいた瞬間がやって来た。

「Give a little Whistle」は、映画の中でピノキオの“良心”となったコオロギのジミニー・クリケットが、「困ったら口笛を吹いて呼んで」とピノキオに語り掛ける場面で歌う曲。そういうわけで、歌の中には口笛を吹く箇所がいくつもあるのだが、昏睡状態だったはずのバリーさんは、突然歌に合わせて「自分がやっていた認識はない」中で口笛を吹きだしたそうだ。

この出来事をきっかけに昏睡状態を脱した彼は、患った大病の影響でその後「左足の切断や腸の摘出」など12回もの手術を受けたものの、現在は回復を遂げたという。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.