綾瀬・長澤・夏帆・広瀬が姉妹、人気コミック「海街diary」の映画化で。

2014/06/23 10:06 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


発行部数累計250万部を誇る吉田秋生のコミックを、是枝裕和監督が映画化する「海街diary」のキャストが、6月23日に発表された。

発表された4姉妹キャストは、綾瀬はるか(29歳)、長澤まさみ(27歳)、夏帆(22歳)、広瀬すず(16歳)の4人。長女役を演じる綾瀬は「本格的な撮影は夏からですが、先日少しだけ撮影しました。早朝ということもあり、私にとっては静かにはじまった作品ですが、監督やスタッフのみなさん、共演者のみなさんと、海街鎌倉に暮らす姉妹たちの息吹きを感じる様な物語をお届けしたいと、新たな挑戦に心は燃えています」とコメント。

次女役の長澤は「今回『海街diary』という素晴らしい作品で是枝組に参加出来ること、幸せでなりません。是枝監督の力、人間力には特別なものを感じ、魅了されます。4姉妹が、生き生きとエモーショナルに映画の中で存在出来るよう演じられたらと思っています」、三女役の夏帆は「吉田秋生先生原作の『海街diary』を是枝監督が撮る!ということだけでもとても魅力的で、さらに素敵な共演者のみなさまとお芝居できるなんて、今年はうっとりするぐらい充実した夏になりそうです。丁寧に真摯にこの姉妹と向き合っていきたいとおもってます」と、それぞれ撮影を心待ちにしている。

そして四女役の広瀬は「今回、海街diaryに出演させて頂く事になりました。素晴らしい監督とキャストの皆さんの中で、私も一緒に海街diaryという作品に参加させて頂けることが凄く嬉しいです。原作の漫画のファンの方にとっても、色々な思いのある作品だと思います。そして、役名が名前と同じ『すず』ということにびっくりしました。役名を聞いて、『すず』が一気に近い存在になりました。初めて台本を読まずに撮影に挑みます! 私自身とてもプレッシャーや不安はありますが、全力を出して素敵な作品にしたい、と強く思っています。『海街diary』が『すず』がたくさんの方に愛されるよう、皆さんに支えてもらいながら頑張ります! 楽しみに待っていて欲しいです!」と撮影への意欲を熱く語った。

「海街diary」(小学館「月刊フラワーズ」連載中)は、2006年8月号よりシリーズ連載され、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、マンガ大賞2013を受賞した大人気ベストセラー・コミックス。鎌倉の祖母の残した家で暮らしていた3姉妹のもとに、幼いころに別れたきりだった父が残した“異母妹”を迎えることになり……、海の見える街に暮らす姉妹たちの織り成す、清新でリアルな家族の絆の物語が描かれる。

映画「海街diary」は2015年初夏、全国ロードショー。


☆是枝監督のコメント

◎4姉妹のキャスティングについて:

まず「今、誰を撮りたいか」を最優先に考えました。もちろん姉妹にみえるよう4人の相性やバランスも重視しましたが、理想的な4姉妹が出来上がったと思っています。

綾瀬さんはどちらかというと、自由な次女の役のほうが彼女のこれまでの役のイメージに近いと思うのですが、彼女の別の顔を撮りたいと思いました。4姉妹の顔合わせの際、立ち稽古をしてもらいましたが、既に彼女の中にはしっかり者の長女がいて、見事に長女の振舞をしていました。その様子を見て、「この映画は大丈夫だ」と確信しました。長澤さんは『奇跡』でちょっとだけご一緒しましたが、また是非撮りたいと思っていた女優さんです。次女の役もぴったりだと思います。綾瀬さん演じる長女と長澤さん演じる次女の姉妹喧嘩や、かけ合いが本作の基調となるリズムをつくっていくと考えています。このお二人のやり取りは、「いつまでも見ていたい」そう思わせるものがありました。

夏帆さんはマイペースな雰囲気が原作の三女に近いと思います。これまでのお芝居もずっと注目していて、コメディからシリアスな役まで、とても幅広く繊細に表現できる女優さんだと思っていました。

四女のすず役はオーディションで選んだのですが、その場にいたスタッフ満場一致で広瀬さんに決まりました。広瀬さんを見たときに「“すず”がここに居る」と思えたのです。4人での立ち稽古の際も、先輩たちを相手に動じず、新人とは思えない在り方が頼もしかった。役に入り込み太い芝居をする、将来がとても楽しみな女優さんです。

◎撮影にあたって

「海街diary』は鎌倉で3人で暮らしていた姉妹が、幸せな家庭を壊して出て行った父が遺した母親違いの妹、しかも自分たちから父親を奪った女性との間に出来た妹を引き取って一緒に暮らしはじめる話です。一見、ほのぼのとしたホームドラマにも見えますが、血がつながった4姉妹というシンプルな話ではなく、それぞれが秘密を抱えていたり、すずが新たに家族の一員となることで今まで見えなかった棘が見え隠れするところが好きで、新しい時代の家族劇だと思っています。

幸たちが、すずという存在を通して自分たちを捨てた父親や母親をどう許していけるのか、また、自分が産まれたことで人を傷つけていると知ったすずが、姉たちと暮らすことで「産まれてきてよかったんだ」と思えるようになるのか、その2つを柱に、4人が姉妹になっていく、家族になっていく1年間の過程を描けたらと思っています。

大好きな原作だけに、オリジナルとは違うプレッシャーがありますが、原作のキャラクターや名台詞をなぞり過ぎることなくこれまでのオリジナル作品同様、自分で取材し、目にしたものを膨らまし、キャラクターに肉付けし、生活感やディテールを大事にしていきたいと思っています。原作の吉田秋生さんにも現在の脚本を読んでいただきオリジナルの部分も含めお任せいただけるとお手紙をいただいたので、自信をもって目の前の4姉妹をどう魅力的に撮っていくかに注力していこうと思っています。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.