“森のクマさん接近”どうする、逃げてもついてくる至近距離映像が話題。

2014/06/19 17:40 Written by Narinari.com編集部

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日本でも毎年、クマと遭遇した人が襲われる事故が少なからず聞かれるが、カナダでは先日、森に出かけた男性2人にそんな危険が迫ったそうだ。開けた道を歩いていたところ、突然目の前に現れたクマが迫ってきて、逃げる2人の後を追いかけるようにしつこくついてきたという。その一部始終を撮影した映像がネットで公開され、大きな話題を呼んでいる。

カナダ放送局CTVなどによると、森でよもやの出来事に遭遇したのは、アルバータ州に住むブルース・アランさんとグレッグ・アーマーさんの男性2人。彼らは6月5日朝、ジョギングをしようと同州フォートマクマレーにある森のハイキングコースに入った。しかし現場近くでは今年5月、クマに襲われた人が命を落とす事故があったばかりで、2人がコースへ入って約1キロばかり進んだとき、まさに同じような不運に陥りかねない状況に遭遇した。

その瞬間からの様子を紹介したのが、6月13日付でアランさんがYouTubeに公開した動画「Pawzing Workout Resuming Workout.」(//www.youtube.com/watch?v=LlB0FqQ0DlQ)。冒頭、10メートルほど先に現れた1頭のクマは、引き返し始めた彼らの様子を窺っているかのように徐々に近づいてくる。このとき、2人は飛びかかってきたら反撃できるように大きめの石を握りしめつつ、刺激しないように「目を合わせないように」して離れようとしていたそうだ。

さらに「止まれ」「戻れ」などと言葉を発して、何とか危険を回避しようと試みる2人。しかしクマは、近くまで寄りながらも襲うような素振りは見せず、2人の歩くスピードに合わせるようについてくる。やがて、彼らの前に出て周りを走ったり脇の木々に上ったりするなど、予測できない動きも見せ始めるクマ。すると、木から降りたクマがその場に止まるような状況が生まれ、タイミングを見つけた2人は車を置いてきた場所まで一気に走り始めた。

幸い、走り出した後はクマも追いかけてこなかったようで、2人は無事に車の中へ避難し、クマからの逃走に成功。彼らが撮影した動画は欧米メディアで広く取り上げられており、再生回数も約130万回(6月19日現在)に達するほどの話題になっている。

彼らからこの一件の報告を受けた野生保護局の職員は、出会ったクマが「好奇心を表す典型的な振る舞い」を見せていたとの見解を示し、いざ遭遇したときは「撃退用スプレーを使うのが完璧」としながらも、2人の落ち着いた対応も「正しかった」と話している。

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