「W杯観たい」81歳が入院拒否、熱い想いに説得する医師も根負け。

2014/06/09 07:19 Written by Narinari.com編集部

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4年に1度のサッカーの祭典、ワールドカップが間もなく開幕する。世界中のサッカーファンは今か今かとその瞬間を待ち望んでいるに違いないが、中国では先日、サッカーファンのおじいさんが体調を崩してバスで卒倒。救急車で緊急搬送されるも「ワールドカップを観たいんだ!」と頑なに入院を拒む出来事があった。

中国メディア安徽網などによると、このおじいさんは江蘇省南京市で暮らす81歳の陸さん。6月4日午前8時過ぎ、公共バスに乗っているとき、体調に異変が起きた。陸さんは5〜6年前から低血圧症に悩まされており、ときどきめまいなどに襲われることがあったそうだが、その日も運悪くそうした症状が現れ始め、バス内で卒倒してしまったのだ。

陸さんに気付いた運転手はすぐにバスを道路脇に停止させ、介抱したが反応なし。乗客をいったん下ろして別のバスへ誘導するとともに、救急車で病院へ向かうことにした。

病院で治療を受けた陸さんは意識を取り戻し、結果的に大事には至らずに済んだが、医師からは治療のためしばらく入院を勧められる。すると、陸さんは困惑した表情で「毎年夏と冬の一定期間、入院して治療していたんです。でも、以前診てもらった漢方医には入院しなくてももう大丈夫だと言われました」と語り、入院を頑なに拒否。医師らは考えを改めるよう説得を試みたが、やはり本人の意志は固く、受け入れようとしない。

すると、ついに陸さんの口から“本音”がポロッと漏れてきた。それが「もうすぐワールドカップなんです。家で生放送で観たいんですよ!」という一言。聞くところによると、陸さんは1980年代からワールドカップの試合を欠かさず観ており、「入院なんかしようものなら観戦に支障を来す」と考え、医師の説得を拒んでいたそうだ。

結局、医師は陸さんのワールドカップへの熱い思いに根負け。きちんと体調管理などをすることを約束させ、退院を許可したという。

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