たとえちょっとした芸だとしても、極めれば人々の話題になるような立派な“技術”になり得るもの。いま、デンマークの男性5人組がビール瓶を吹くなどして、マイケル・ジャクソンの名曲「ビリー・ジーン」を演奏している動画が、あまりの完成度の高さに注目を集めている。

話題を呼んでいるのは、5月26日付けでYouTubeに投稿された動画「Michael Jackson on Beer Bottles」（//www.youtube.com/watch?v=NkbZlautuUc）。米ニューヨーク・デイリーニュースによると、演奏しているのはデンマーク・コペンハーゲンを拠点に活動している「ボトルボーイズ」という男性5人組で、9年前に「本当に退屈だった」大学のパーティーで知り合い、その時にたくさんあった空き瓶を使って遊び始めたのが、結成のきっかけになったという。

以来全員が技術を磨き、これまでにデンマーク国内に留まらず、米国やトルコ、マレーシアなどで音楽イベントやコンサートにも参加するようになり、実績を重ねて来た5人。「ギターを使うへヴィーメタルは難しい」そうだが、気になったいろいろな音楽を、ガラス製やプラスチック製など様々なボトルを使って演奏できるよう、積極的に挑戦を続けてきたという。そんな彼らが今回演奏に挑戦したのが「ビリー・ジーン」だ。

5人は担当するパートで使う音階に合わせるように、それぞれ箱に約10本ほどのビール瓶を用意。そのほか、リズム取り用としてドラムの代わりに大きなプラスチック製“ボトル”と、マラカスのような砂入りペットボトルも使っている。そして演奏を始めた彼らは、メロディーラインも伴奏もビール瓶で再現。細かな音の動きも、激しく顔と瓶を動かして完璧に演奏してみせ、サビ入り前後ではハモリまでしてしまうその技術は、まさに“プロの技”だ。

この動画は、6月に入って欧米メディアで広く紹介され始めて注目を集め、70万回超（6月4日現在）の再生回数を記録。「圧倒させられる」（米ニュースサイトTODAY.comより）と紹介されるなど、彼らの技術に驚き、見入ってしまう人が少なくないようだ。誰もが知っている「ビリー・ジーン」を彼らがどんな風に演奏しているのか、彼らのテクニックと共に、かの名曲を楽しみながらご覧になってみてはいかがだろうか。