濱田岳まさかの裏話に監督驚く、英語劇で相手の台詞分からないまま演技。

2014/05/25 05:26 Written by Narinari.com編集部

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俳優の濱田岳(25歳)が、自身初の英語劇に挑戦した青春“ほろ苦”ロードムービー「サケボム」が5月24日より公開され、都内で行われた初日舞台挨拶に登壇した。

この日、濱田と共に登壇したサキノジュンヤ監督は「ついに日本の皆様に本作をご覧いただけることを光栄に思います。この映画ではじめてサケボム(※日本酒とビールを混ぜた米国のカクテルのこと)というカルチャーを知る方々も多いと思いますが、ぜひ本作が皆さんの今後の何か行動にお役に立てればと思います」と語り、観客に謝辞。

次に主演の濱田は「本当にたくさんのお客様にお越し頂き、ありがとうございます。日本で公開できるか分からなかった本作がついに公開され、そしてこんなにも多くのお客様にお越しいただいて本当に嬉しいです。これで僕の顔も立ちました(笑)。ありがとうございます」と語り、満席となった観客の笑いを誘った。

そして急遽サプライズゲストとして登壇した俳優の渡辺裕之は、「濱田さんは昔から知っている役者さんですし、監督ともご縁があります。そして世界中を旅して来た本作が、こうして皆様にご覧いただけることを嬉しく思います」と公開への感慨を述べた。

本作の撮影裏話に話がおよぶと、サキノ監督は「台本読んでもらっているから、濱田さんは英語は大丈夫なんだろうと思っていましたが、実は苦手だと知りまして、最初は心配でした。けれど、撮影中の濱田さんは台詞もほとんど完璧で、本当に驚いたし、僕の心配は吹き飛びました」と濱田の演技力を絶賛。

これに対し、濱田は「実は撮影中、周りの役者やスタッフが何を言っているか全然分かりませんでした。アドリブもたくさんされて困りましたね(笑)」と語り、実は相手の台詞が分からないまま演じていたというまさかの裏話を披露し、観客はもちろんのこと、監督をも驚かせた。

サキノ監督は「海外映画祭で、先ず聞かれるのは、濱田さんは英語が話せる人なのか? ということでした。それはつまり、海外のお客様に濱田さんの英語はキチンと届いていたってことなんですよね。それだけ、自然な英会話ができているということで、これはちょっと信じがたいほどに驚愕でした」と濱田の度胸、演技力を改めて賞賛した。

話は海外映画祭での反応に及び、濱田は「本当に海外のお客様って反応がすごくストレートなんですね。面白ければ、本当にいつまでも笑っているし、まさに感情そのままに映画を楽しんでいる様子が伺えました。そういう姿をすぐ近くで見て。感じることができたのは凄く貴重な経験でしたし、僕にとって本当に忘れられない思い出です」と語り、本作への想いに言及した。

そして、そうした中でも「でも、僕は海外ではじめて本作の完成品を観たので、結局何を話しているのか全然わかりませんでしたよ」と語り、観客の笑いを誘った。

舞台挨拶終盤には、本作の公開記念、そして本作のテーマとも絡めて登壇者による酒樽の鏡割りが披露された。会場に詰めかけたファン、観客とともに「サケボム、サケボム、サケサケボーム!」のかけ声とともに鏡割が行われ、盛り上がりは最高潮に。笑いと歓声の絶えない、初日舞台挨拶となった。

映画「サケボム」は5月24日(土)より新宿シネマカリテほか全国順次公開中。6月14日から大阪・TOHOシネマズなんば、山梨・TOHOシネマズ甲府、福岡・TOHOシネマズ天神ソラリア、愛知・名演小劇場、鹿児島・天文館ソラリア。


☆「サケボム」ストーリー

創業300年の伝統を誇る酒蔵の次世代を担うとってもコンサバな青年・ナオト。ある日、突然の別れを告げていなくなってしまった元カノ・オリビアをあきらめきれず、一途に彼女を追いかけて、生まれてはじめてアメリカにまでやってきた!

唯一の頼りにしてやってきた叔父さんは、従兄弟のセバスチャンが助けてくれると言うが、ひねくれ者の彼が素直にそうするわけもなく……。思いがけず始まった何もかもが正反対のふたりの旅。最初こそギクシャクしていた2人だったが、旅を通して、ナオトの存在は、コンプレックスのかたまりだったセバスチャンのささくれだった心を癒していく――。果たして2人の珍道中の結末は? そしてナオトの想いは元カノに届くのか!?

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