バーで働く100歳のばあちゃん、「死ぬまで辞めない」とまだまだ元気。

2014/05/19 11:18 Written by Narinari.com編集部

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ロンドンとオックスフォードの間に位置する英国の街ウェンドバー。その街中にある老舗ホテルに、英国内では有名な女性バーテンダーが働いている。勤続74年の超ベテランで、「世界最高齢のバーメイド」として以前からたびたびメディアで紹介されて注目を集め、もはや店にとってもなくてはならない存在になっている、ドリー・サヴィルさんだ。そんな彼女が先日100歳の誕生日を迎えたそうで、「死ぬまで辞めない」と話すなど、未だ衰えない元気ぶりをアピールしている。

英紙デイリー・メールや英ニュースサイトのオレンジニュースなどによると、現役最高齢バーメイドのサヴィルさんが仕事を始めたのは、26歳の頃のこと。第二次世界大戦中の1940年、10代で結婚して1男1女に恵まれた彼女は、夫が空軍隊員として戦地へ赴いたため、自分が子どもたちを養う生活費を稼ごうと仕事を探し出した。そうした中、子どもたちとウェンドバーの街中へ出かけた時に出会い、仕事を紹介してくれたのが、いま働いているレッド・ライオン・ホテルの経営者だったそうだ。

最初はバーでの仕事経験がなかったことを不安に思い、断ったというサヴィルさん。しかし後日、再び通りで出会った経営者に「やってみないか」と背中を押され、それなら試しにとお願いしてバーでの仕事を始めた。

まだ小さかった2人の子どもはスタッフルームやホテルの庭園で遊ばせ、ホテル内にある3つのバーで店員として週に6日働く生活を送る日々。すると、最初は不安を抱えていた彼女もやがて周りの信頼を得るようになって、時にはエリザベス・テイラーといった有名女優・俳優らや政治家などの応対を任されるなど充実、徐々に仕事が楽しいと感じられるようになったそうだ。

以来、現在まで、病気でやむなく「2週間ほど休んだ」以外、ずっと働き続けて来たサヴィルさん。79歳になった娘と、孫娘からは、以前から引退するよう提案されるというが、忙しく過ごすのが「大好き」と話す彼女は、提案をことごとく拒否しているそうだ。6年前からは、週6日だったシフトを3日には減らしたものの、周りにも「死ぬまで辞めたくない」と話している彼女は、会いに来る常連客たちとの会話を楽しみに、今日も店内の清掃を行ったり酒を運んだりと、昔と変わらず元気に仕事をこなしているという。

そんなサヴィルさんは、数年前から「世界最高齢のバーメイド」としてメディアに注目される存在となり、英国でちょっとした有名人に。そして4月12日、誕生日を迎えてめでたく100歳となった彼女に、ホテルのスタッフらが盛大なパーティーを開いて祝ったという。

デイリー・メール紙によれば、“バーメイド”の史上最高齢記録者として名を残しているのは、銀座のバーで101歳までママを務め、2003年に亡くなった日本の有馬秀子さん。今後もサヴィルさんには楽しんで仕事をしてもらいつつ、有馬さんの記録を目指して1日でも長く、元気に活躍してもらいたいところだ。

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