笑い飯「悪口ではない笑いを」、関西伝統の上方漫才大賞の大賞受賞。

2014/04/21 03:29 Written by Narinari.com編集部

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お笑いコンビ・笑い飯が4月19日、大阪で行われた第49回上方漫才大賞(関西テレビ、ラジオ大阪主催)の発表会で大賞を受賞した。今年の上方漫才大賞では、ほかに奨励賞をダイアン、新人賞は学天即が受賞している。

1966年に始まった上方漫才大賞は、関西の演芸界において最も長い歴史を持つ漫才賞。過去には横山やすし・西川きよしやオール阪神・巨人、ダウンタウンらが受賞した名誉ある賞として知られている。

大賞を受賞した笑い飯は、「ずっと欲しかった、上方で一番名誉ある賞なので本当に嬉しいです。しかも、1回だけじゃなく3回も…」と哲夫。笑い飯は初受賞につき「1回ですよ!!」と鋭く突っ込まれていた。しかし、「何回も受賞したいか?」と問われた際には、「自分たちが獲ることで後輩が獲れなくなるので、そこは譲っていきたい」と哲夫、後進への配慮も見せた。

また、授賞式の直後に行われた囲み会見でも、「上方における最高の漫才の賞をいただいて本当にありがたい。大賞受賞者ということを自負して、今後の上方芸能のリーダーとなって邁進していきたい」と哲夫。西田も「(大賞を)目標にしていたので嬉しいです。去年は千鳥が獲って、その時は本当にくやしかったので、その翌年に獲れて本当に嬉しかったです」と感想を語った。

ちなみに、「上方芸能のリーダーになりたい」との真意について、哲夫は「腹の底から笑うような、国民の皆さんの疲れを癒すような娯楽を届けたい。昨今の全国番組は人の悪口を言うようなものが多く、国民の皆さんの疲れを癒せていないと思うので、ずっと新人賞を受賞した時から言っていますが、上方のテレビ局から発信する全国番組を増やして、その中の一つでも自分たちが発信できる番組を持てたらいいと思います。国民の皆さんへの疲れを癒したいですね」と野望を語った。

そんな笑い飯の受賞を、芸人仲間も祝福。中川家(礼二)は「笑い飯の漫才は、自分たちが素人でもファンになっていると思います。どんな状況でも自分たちのスタイルを押し通す、あの頑固さが我々は大好きです。これからもスタイルを変えずに、頑固に上方漫才を支えていってください!」、小籔千豊は「本当におめでとう。この権威ある賞をもらうにふさわしい二人やと思います。漫才に関して手を抜いているところは見たことない。笑い飯が大賞で何も問題ありません!」と讃えた。

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