“本屋大賞”で100位外から1位、和田竜の長編歴史小説「村上海賊の娘」。

2014/04/17 04:00 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


先週4月8日に発表された「2014年本屋大賞」で、大賞を受賞した和田竜「村上海賊の娘」の上下巻(2013年10月22日発売・新潮社)が、100位圏外から一気にジャンプアップ。それぞれ週間8.7万部、5.6万部を売り上げ、今週4月21日付けのオリコン“本”ランキングBOOK(総合)部門で1位、2位を独占した。これまでの最高位が2013年11月4日付けの16位、34位のため、今回が初のTOP10入りにして1位、2位独占となっている。

また、本屋大賞受賞後の1位、2位独占は、昨年の「海賊とよばれた男」上下巻に続き2作目。さらに受賞直後の週での1位、2位は本作が初となる。

「村上海賊の娘」は、戦国時代に瀬戸内海で圧倒的な強さを誇った海賊「村上水軍」がテーマの長編歴史小説。海賊王と呼ばれる水軍のトップを父に持つ娘・景が、一族の存亡をかけて戦う姿が描かれている。

大賞発表直後から多くのメディアがこれを伝え、中でも当日のニュース番組「ニュースウオッチ9」(NHK総合)には著者が生出演し大きな話題を呼んだ。またこの受賞を受け、村上水軍の地元・愛媛県今治市では、村上水軍博物館や本拠地の能島が賑わいを見せているという。ここ数年、大賞作品は大ブレイクを果たしているが、本作も今後大きなセールスを記録しそうだ。

なお、今回の関連作品では、同賞2位を獲得した木皿泉「昨夜のカレー、明日のパン」(河出書房新社)も大幅に順位を伸ばし、先週100位圏外から78位にランクイン。初のTOP100入りを果たした。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.