“121時間連続講義”記録破る、インドの26歳准教授が約140時間達成。

2014/04/08 18:09 Written by ナリナリ編集部

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今年3月、26歳の若さで大学の准教授を務める男性が、以前インドが保持していた世界記録を取り戻そうとある挑戦を行った。彼は、2009年にポーランド人教授が樹立した“121時間連続講義”という世界記録を打ち破るため、3月1日から自身の専門分野についての「マラソン講義」を行い、見事新記録を達成したそうで、先日ギネス・ワールド・レコーズから連絡があり、正式に記録保持者として認められたという。

インド紙ヒンダスタン・タイムスやニュース専門チャンネル「Aaj Tak」などによると、連続講義時間の世界新記録を樹立したのは、インド北部ウッタラーカンド州デヘラードゥーンにあるグラフィック・エラ大学機械工学部のアービンド・ミシュラ准教授。彼は、2007年にインド人教授が達成した120時間の「マラソン講義」世界記録が破られると、当時から自分が新記録への挑戦を行うとの決意を固めていたそうだ。そして今回、110時間連続講義という「リハーサル」も行った上で、入念に準備した上で大学のサポートも受けて記録に挑んだという。

その本番が始まったのは、3月1日午前6時。「科学的計算」というテーマで、ミシュラ准教授は目標の130時間連続講義を成し遂げるために挑み始めた。しかし、いくら彼が若いとはいえ5日以上も起き続けるのは、頭を使っていなくても普通はなかなか難しい話。そこで彼は、1時間につき5分間与えられる休憩時間をまとめて取ろうと、最初の2日間はぶっ通しで講義を行い、その後「午前3時から6時まで」3時間休むなど、時間の使い方を工夫したそうだ。

その間、開設した公式サイト「ザ・マラソンレクチャー」(//marathonlecture.in/)やFacebookで、途中経過を報告し続けたミシュラ准教授。順調に記録を伸ばし、3月4日に目標時間の半分となる65時間を超えると、翌5日には100時間の大台に乗せた。そして6日に121時間を超えると、その後も諦めずに18時間以上挑戦を続け、最終的に「139時間42分56秒」の新記録を樹立。インドに記録を取り戻す快挙を達成した彼には、喜ぶ州当局者から「インドにとって誇らしい瞬間」(インド紙ザ・ヒンドゥーより)と10万ルピー(約17万円)の報奨金が贈られたほか、大学側もボーナスの支給を検討している。

公式サイトの中で、記録達成に必要なのは「テーマに関する深い理解」から得た膨大な知識量で話し続ける力、と綴っているミシュラ准教授。その高いハードルを乗り越え新記録を達成した彼は、4月2日にギネス・ワールド・レコーズからメールで連絡を受け取り、晴れて正式に世界記録保持者として認められた。

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