先日、中国のある女性警察官が、なにかと印象の良くない警察官のイメージアップを目的に自作のマンガを公開。これが中国メディアでも報じられ、ネットで注目を集めた。
中国紙北京晩報などによると、マンガを制作して警察官への理解を深めようとしたのは、温州市龍湾分局海浜派出所に勤務する26歳の女性警官、朱雪娜さん。娜さんは市民に警察官についてもっと理解してもらいたい、もっと寛容になってもらいたいとの思いから、2月下旬にマンガ制作を開始。退勤後、ひとり家でコツコツと創作作業を続けてきた。
娜さんには専門的に絵を学んだ経験はないものの、昔から可愛いものを紙に貼る趣味があり、マンガ制作にあたってはそれらのイメージを真似ることから始めたそう。「もともと警察官はこういうもの」「110番のおかしな事例」など、どれも警察官や仕事内容に関する話題で描かれており、「110番」のマンガではトイレの紙がなくて110番した人の話や、彼氏ができないで110番した人など、面白可笑しい事例が数多く紹介されている。
娜さんのこの試みはネットで注目を集め、勤務先でも評価されるようになった。実際、龍湾分局の勧めで「娜警官の漫画作品室」と題した特別コーナーが設けられるようになり、現在は6箇所の派出所からさまざまな“素材”が提供され、その“素材”をネタに彼女はマンガ制作に勤しんでいるという。娜さんの行為は地元の警察官だけでなく、中国全土の警察官のイメージアップに貢献していることは確かなようだ。