映画やアニメで活躍するスーパーヒーローに憧れる男の子は少なくないが、いま米国のある父親が作った、息子を様々なスーパーヒーローに見立てた動画の数々が注目を集めている。世界でも有名なドリームワークスで働くダニエル・ハシモトさんは、3歳の息子ジェームズくんの日常を映した映像に、仕事で培った技術を加えた10秒ほどの動画を今年2月から次々と製作しYouTubeへ投稿。それらがソーシャルサイト上で紹介されたことをきっかけに、大きな評判を呼んでいるそうだ。
米放送局ABCやニュースサイトのTODAY.comなどによると、カリフォルニア州ポーターランチに住むハシモトさんが息子を活かした動画のアイデアを思いついたのは、ある朝の出来事がきっかけだったとのこと。朝食を待ってテーブルに座っていた息子のジェームズくんが、「ぼくはアイアンマンだ」と言ってちょっとしたアクションを見せたという。そこで、以前からお母さんと一緒にスーパーヒーローごっこをしてよく遊んでいたという息子を楽しませたいと考えた父は、その様子を撮影した動画に自分の技術をプラスした作品を作ってみたそうだ。
その動画が、2月18日付でYouTubeに投稿された「Playing at the Breakfast Table」(//www.youtube.com/watch?v=pKu1uWcHVtE)。「ぼくはアイアンマンだ」と言うジェームズくんが、部屋のドアに向かって右手から発射した“リパルサー光線”を命中させる9秒の作品になっている。「まだ特殊効果というものを知らない」彼は、父親から初めて動画を見せられた時に「本当にぼくがこんなことしたの?」と驚いていたそうで、自分が光線を放っている姿がにわかに信じられなかったようだ。
その後も息子の日常を撮影しては、次々に手を加えて彼をスーパーヒーローに見立てた12本の作品を作ったハシモトさん。最初、それらの動画は彼のFacebook上で紹介されていただけだったが、最近になって米ソーシャルサイトredditにGIFアニメの形で紹介されて話題となり、その評判を知った彼の同僚がハシモトさんの作品が見られるYouTubeチャンネルの存在を書き込み、人気がさらに広がったとされている。
自分がスーパーヒーローになったかのような動画に、「すごくクールだよ」と言って喜んでいるというジェームズくん。ハシモトさんも、動画を作ったり見たりすることで「息子と遊べる素晴らしい時間を持てる」と話しており、今後もどんな動画を作って投稿してくれるのかが楽しみなところだ。