カラフルな模様で見る人を楽しませてくれる観賞魚の数々。その名の通り、観賞用であって食用の魚ではないのだが、中国のあるおばあさんは水槽に使う水道代がもったいないからと、家族の不在時に醤油煮込みにして食べてしまったそうだ。
中国メディア雲南網などによると、この一件は先日、雲南省昆明市で暮らす王さんから地元メディアのホットラインに相談が持ちかけられて発覚した。
その内容は「私の息子は外国へ行き、お母さんは水道をたくさん使用するのがもったいないと、息子が長らく飼っていたお気に入りの観賞魚を紅焼(醤油煮込み)にして食べてしまったんです。中毒になりませんかね?」というもの。王さんの母親の馬さんは昔から節約を好み、大きな水槽に使う大量の水に不満を抱いていたそうだが、愛する孫のために我慢し続けてきたのだという。
それがこのたび、孫が外国へ行くことになったため、王さんが出張で家を留守にしたスキを見計らい、ついに水槽の中の観賞魚を調理して食べてしまったというわけだ。王さんが魚がいなくなったことを追求すると、馬さんは「肉質は古い感じがしたけど、口当たりはなかなかだったよ」と正直に告白したという。
専門家は「一般的に、観賞魚は美しければ美しいほど毒性が強いと言われています」と説明する。具体的にどんな種類の魚を食べ、馬さんがその後どうなったかは報じられていないが、すでに完食してしまった今となっては無事を祈るしかないだろう。