上橋氏が児童文学のノーベル賞、国際アンデルセン賞の作家賞を受賞。

2014/03/25 07:18 Written by Narinari.com編集部

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児童文学作家で文化人類学者の上橋菜穂子さん(51歳)が3月24日、“児童文学のノーベル賞”こと国際アンデルセン賞の作家賞を受賞した。上橋さんは「精霊の守り人」などの守り人シリーズや「獣の奏者」シリーズなどで知られ、その作品はNHKでアニメ化もされている。

国際アンデルセン賞は、国際児童図書評議会によって児童文学の最優秀作品に与える賞。国際的な影響力を持つ文学賞で、日本人では過去に作家賞をまど・みちお氏、画家賞を赤羽末吉氏、安野光雅氏らが受賞している。

公式サイトの発表によると、今回の受賞について国際児童図書評議会は「文化人類学の観点から書かれたユニークなファンタジー」「世界中のすべての人が物語を語るための共通の愛を持っていると、彼女は信じている」「中世の日本をモデルにしたであろう世界観も、単純に作られているものでない」「名誉や義務、運命や犠牲といった物語は読者に爽快感や活気を与える」「さまざまなファンタジーを創り出す並外れた才能を持ち、登場する自然とすべての知的生命体に優しさと大きな尊敬を抱いている」と評した。

NHK-BS2「精霊の守り人」やNHK教育テレビ「獣の奏者エリン」といったアニメ化の際にも、監修として読者に対して誠実に、良質のファンタジーを創作し続けてきた上橋さん。2008年度に北米で翻訳出版された児童文学で最高の作品に与えられるバチェルダー賞を受賞するなど、すでに世界的にも認められていたが、さらなる栄誉に輝くことでより多くのファンを獲得し、喜ばせることになりそうだ。

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