宇宙兄弟アニメは“一旦休憩”、監督「スタッフみんな続きやりたい」。

2014/03/23 06:15 Written by Narinari.com編集部

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アニメ「宇宙兄弟」が「東京アニメアワードフェスティバル2014 アニメ・オブ・ザ・イヤーテレビ部門」にノミネートされ、優秀賞を受賞したことを記念して、3月22日、テレビアニメから選りすぐりエピソードをオールナイト上映するイベントが行われた。同時にファン感謝記念イベントが開催され、南波六太役の平田広明、南波日々人役のKENN、渡辺歩監督、永井幸治プロデューサーが登壇。トークショーが繰り広げられた。

3月22日に最終回を迎えたテレビシリーズが、この1年で日本のファンを魅了した作品として、東京アニメワードフェスティバル2014「アニメ・オブ・ザ・イヤー テレビ部門」の優秀賞を受賞。これを記念に開催された本イベントには、遅い時間(23時スタート)にも関わらず、会場は若い女性を中心に集まったファンで満席となった。

イベントが始まり、六太役の平田、日々人役のKENNらが客席の間を抜けて登壇すると、ファンの歓声と盛大な拍手で会場が埋め尽くされ、受賞トロフィーを手にした永井プロデューサーが「この喜びを観客のみなさんと味わいたい」とトロフィーを客席に手渡し。トークイベント中の1時間かけて会場の全員が実際にトロフィーを手にし、全員で喜びを分かち合った。

2年間にわたるテレビシリーズを終えたばかりの監督は「テレビアニメは一旦の休憩というか、しばしのお別れ。スタッフみんな続きをやりたいと言っている。それは南波六太を月に行かせたい、2人を月で立たせたいという気持ち。スタッフ一丸となって頑張っているので期待してください」とテレビシリーズを振り返り、「物語が終わったわけじゃなく、大きなミッションの1つがフィニッシュしたばかり、まだ大きな目標に向かっているところです」と、8月9日より公開される劇場版「宇宙兄弟#0」への想いを語った。

また、平田は印象深かった思い出として「星出(彰彦)さんや、野口(聡一)さん、大西(卓哉)さんなどたくさんの宇宙飛行士に会えたこと。野口さんと大西さんは実際にアフレコにも参加したんですが、何年やっているんだっていうくらい落ち着いていた」と貴重な体験だったと語り、KENNは「(平田に)初めて会った時はあまりキャラの関わりがなくそこまで深い付き合いではなかったが、そのうち長く一緒に過ごしてすごく優しくしてもらい、兄弟と言うか家族のようなイメージ。かと思えば芝居中は本当にピリッとした空気もあって、先輩の背中をみて早く追いつかなきゃという思いで一杯だった」と平田とのエピソードを披露した。これには平田も「そんなに褒めていただいてなんていえばいいの?」と終始照れた様子だった。

気になる映画の内容については、永井プロデューサーが「(ムッタとヒビトの幼少期が描かれたキービジュアルを指しながら)この絵の意味が分かると思います。この絵にはかなり大きな意味があって、きっと泣きますよ」と明かすと、監督は「けっこう言っちゃいましたね」と言いつつも、最後には「あまり多くは言えないけど、かなりいいです。小山先生も言った通り、すごくいい話になっています」と含みを持たせたコメントで会場の期待を煽った。

イベントの最後には、KENNへのサプライズ。24日に誕生日を迎えるKENNを一足早く祝おうと日々人の顔がプリントされたケーキが登場し、会場全体から「おめでとう〜!!」と大きな祝福が寄せられた。

突然のサプライズに驚きを隠せないKENNは、会場中を見渡しながら「今日ここに立てるのは『宇宙兄弟』を応援してくれるみなさんのおかげです。また1つ年を重ねて、もっと大人らしいことができたらいいなと思いつつ、劇場版に心を込めてアフレコをしたいと思います」と感謝と劇場版への決意のコメントを伝えた。

平田は「ほとんどのみなさんが(テレビアニメの)最終回を見てから来てくれたということで、僕もこれから帰ってハンカチを用意して観ます。テレビシリーズは一旦の区切りですが、「宇宙兄弟#0」ではこれから誠心誠意、六太に命を吹き込みたいです」と意気込みを語った。

このほか原作者小山宙哉と、ダブル主題歌の決定が発表になったばかりのユニコーンからビデオメッセージも上映されるなどのサプライズも登場し、深夜ながら終始ハイテンションなゲストのトークに会場は大盛り上がりを見せ、8月9日の「宇宙兄弟#0」公開に向けて期待感が高まるイベントとなった。

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