東MAXが2組目の王者を“輩出”、主宰劇団メンバーが「R-1」優勝。

2014/03/05 03:56 Written by Narinari.com編集部

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“一人話芸”日本一決定戦の「R-1ぐらんぷり2014」(フジテレビ系)が3月4日に行われ、佐藤企画所属のピン芸人・やまもとまさみが初優勝。12代目のR-1王者に輝いた。史上最多3,715人がエントリーしたピン芸の頂点に立ったやまもとには、優勝賞金500万円のほか、関西テレビ・フジテレビ系で全国ネット冠番組の放送、副賞としてマルちゃん正麺、赤いきつね、緑のたぬき、各1年分が贈呈される。

審査員の全票を獲得し、R-1を“完全制覇”する形で優勝したやまもと。トロフィーを授与した審査員の桂文枝は、やまもととしっかり握手をした後、「ネタの雰囲気を(2本目に)まったく変えてきたのと、動きがホントに面白かったです」と称えた。そして文枝から「なんで決勝に残ったのか、教えてください」と声をかけられたRGは、「My SmartPhone is Android!」との小ネタで笑わせ、改めてマイクを向けられたやまもとは「本当、いろんなことがありまして、応援してくださった方々、ホントにありがとうございました」と感極まりながら、感謝の弁を語ったところで、フジテレビの生放送は終了した。

直後に行われたフォトセッション、優勝会見にはやまもとが1人で登壇。すでに落ち着いた様子だったが、「決勝が決まった日から結構寝不足で、嗚咽(おえつ)が続いた日でしたね。やっと嗚咽がなくなるかと思うと、うれしいです。(満票については)ただただ、驚くというのと、うれしいですね」と戦いを振り返る。

優勝が決まった瞬間について訊かれると、奥さん、2歳の長男、そして奥さんのお腹にいる次男を養うべく、バイトを3つかけもちしていたものの、R-1に向け休んでいたため「3月、OKって思いましたね(笑)」と安堵の表情を見せた。

優勝賞金500万円の使い道については、「細かく言うと、先輩からタクシー代だとかもらったりすると、おつりは渡さない派だったんですよ。その貯めたのは、返そうかな」とのこと。そして、まだ新婚旅行へ行けておらず、奥さんに南の島への新婚旅行をプレゼントしたいとするも、「すいません、面白くなくて(笑)」と笑みをこぼした。

また、かつて同じ事務所に所属していた狩野英孝による「まさみさんに昔貸した、一万円がやっと戻ってくる〜」とのツイートが記者から告げられると、「一旦あずらからせていただいて、返すか返さないか待ってもらいたいですね」と濁し、笑いを誘う。

優勝の副賞である冠番組については、「ずっとコントをやっていたので、コント番組をやってみたいですね。ロケとかも夢」と、一人コントを貫いてきたやまもとらしい発言が聞けた。

さらに話題は、事務所の先輩でもある“東MAX”こと東貴博へ。やまもとがこの日、コントで着用したネクタイ2本と靴下は東に買ってもらった品で、さらに東から焼き鳥をおごってもらい、自宅にあるキングの椅子に座らせてもらったそう。この一連の行動は、東が主宰する劇団“FIRE HIP'S”のメンバーでもあるハマカーンが、「THE MANZAI 2012」で優勝する直前にも東から受けていたことで、同メンバーのやまもとは「縁起をかついだんですよ」「ここぞという時はその椅子に座りたいと思います」と語った。王者2人を送り出した東MAXに、今後、願掛けする芸人が増えそうだ。

最後に、今後の目標を訊かれたやまもとは「一人芝居をやってみたいですね。いつも4分、5分のコントをメインに作ってたので、一人芝居の30分、40分くらいのオムニバスのライブはやってみたいと思ってたので」とし、賞金でいい小屋を借りたいとも語った。

「R-1ぐらんぷり2014」は、MCを雨上がり決死隊とフジテレビの加藤綾子アナ、事前番組やバックステージを盛り上げる“R-1応援団”を千鳥と友近、審査委員を桂文枝、関根勤、天野ひろゆき、清水ミチコ、木村祐一、ラサール石井、板尾創路が務め、今年は新たにデータ放送を使った視聴者投票「お茶の間d投票」も導入された。


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