25年ピザばかり食べ続けた男性、婚約者の存在が気持ちに変化もたらす。

2014/03/04 18:32 Written by Narinari.com編集部

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世の中、食べられない食べ物が多いという偏食の人も少なくないが、米国には過去25年間にわたってピザばかりを食べて来たとする“究極の偏食家”がいる。食の好みと信念が相まって、25年間ずっとほぼピザばかりを食べて来たと話しているのは、メリーランド州エリコットシティに住む38歳のダン・ジャンセンさん。彼は、これまで健康面でも一切問題が起きていないとして、今の食生活に充分満足しているそうだ。

米紙ボルチモア・サンや米ニュースサイトのTODAY.comなどによると、14歳のときに「倫理上の理由」から、肉を一切食べない“ベジタリアン”になろうと考えたというジャンセンさん。しかし、彼の決断には大きな問題があった。それは、彼が「野菜嫌い」という根本的な問題。最初のうちはいろいろと食べてみようと努力をしてみたそうだが、嫌いなものを口にする苦痛はどうにも解消しきれなかったようだ。そんなときに目を付けたのが、ピザ。以来、何かと中身を気にせずに食べられるピザばかりを食べるようになり、その食生活を今も続けているという。

「ピザが食べられるのに、何でにんじんを食べなければいけないの?」と、周りの意見などお構いなしといった感じのジャンセンさん。通常、朝はコーヒーを飲むくらいで過ごし、昼と夜にそれぞれ14インチ(約36センチ)サイズのチーズを乗せた「プレーンピザ」を1枚ずつ食べるという。そのため、冷凍庫には食料品店でまとめて買ってくる冷凍ピザを常に常備しているそうだが、ちょっとした味の違いをも楽しみたいと、昼が冷凍ピザだったら夜は店のものとするなど、同じピザは続けて食べないのがこだわりのようだ。

それにしても、25年続けても一向にピザが飽きない様子。その秘訣は、体を気遣って週に1度は「レーズンブランを食べる」など、時にはほかの食べ物にもチロッと手を出してみる柔軟性にもあるようだ。ドイツへ2週間の旅行へ行き、気になるようなピザが見つからなかったときはプレッツェルでやり過ごし、4年前には「素晴らしかったと(いまも)思い出す」ような桃も味わったという。結婚式に招待され、食事にピザが出てこなければ「何でも食べる」とも話しているが、それでも「私にとってピザほどおいしいものはない」と言い切る彼に、進んで他の食べ物を口にする気はなさそうだ。

そこまでの食生活を続けて来たとなると、とにかく一番気になるのがジャンセンさんの健康状態だが、今までいろいろな医者の下で診断を受けて来たものの、結果は全て問題なしだったという。彼は今の食生活を始める前から、遺伝性によるとされる糖尿病を患っていたともいうが、それにも影響が及ぶような事態にはなっていないとのこと。自分の食生活に疑問を示す人の意見には、「誰かが20年間喫煙していると話したら、周りはその人が決めたことと言うでしょう」と話し、飲酒喫煙の習慣がなく運動も頻繁に行うという彼には、今の食生活に不安な要素は見つからないといった感じだ。

ただ最近、自分の考えを尊重してくれながらも「ゆっくり私を変えようとしている」婚約者の存在もあって、食生活に変化を求める気が起きて来たそう。専門家にも相談するなどして、食事のバリエーションを検討したときもあったそうだが、現段階ではまだピザ中心の食事に「満足している」と語る。しかし、婚約者の考えを受け止め「変わりたい」と自ら話すからには、彼の“ピザだけ生活”は間もなく終わりを迎えるのかもしれない。


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