プロポーズ受諾もSNSで揉める、パスワード要求する彼女と拒む彼氏。

2014/02/28 18:35 Written by Narinari.com編集部

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いまや私たちの生活に密着し、欠かせないものになりつつあるSNS。しかし、だからこそ、そのSNSが原因で以前は考えられなかったようなトラブルを招くこともある。中国のある男性は先日、付き合っている女性にプロポーズを敢行した。彼女もこれを受諾し、そのままゴールインかと思われたが、SNSのパスワードを教えるように言われたことでケンカになってしまったそうだ。

中国メディア安徽網などによると、この一件は27歳の李さんに降りかかった出来事。先日、李さんは恋人の宋さんにプロポーズをするべく、彼女の好きな料理を準備するとともに、テーブルの上にバラの花でハートを描き、その中心にダイヤモンドの指輪を添えるというロマンチックな演出を用意した。そして、自分の想いを正直に伝え、結婚してくれるよう迫ったという。

すると、宋さんはプロポーズ自体は受け入れたものの、ひとつ条件も出してきた。それが李さんの使用している各SNSのパスワードをすべて教えること。宋さん曰く「家族になるなら隠しごとは良くないから」だそうで、それができないなら結婚もできないと頑なだ。

まさか彼女からそんなことを言われるとは考えていなかった李さんはビックリ。宋さんの要求は行き過ぎだと感じるとともに、「彼女は本当に僕のことを愛しているのだろうか」と疑い始め、2人の間でケンカになってしまったという。

李さんは「カップルや夫婦にもプライベートな空間は必要でしょう。SNSのパスワードなんか教えたら呼吸すら難しくなる」と胸の内を明かす。一方、宋さんはデート中にスマートフォンでSNSに夢中になっている李さんを見るにつけ、常日頃「安心できない」と感じており、それが今回の要求につながったそうだ。

最終的に、双方の両親のとりはからいで、区の司法局が介入・仲裁することとなり、2人は破局せずに済んだようだが、結婚を望む2人の間に“しこり”を残したのは確かだろう。

なお、この一件に関連し、中国メディアがカップルや夫婦を対象に行った調査では、男性の16.8%、女性の38.9%が相手にパスワードを求めたことがあると回答。結婚5年のある女性は、夫婦間でパスワードを教え合うことには反対で、夫にパスワードを求めたこともないそう。「夫婦と言えども適切な距離感を保つことが大事です。もし夫婦の間で信用できなければ、家庭の存在理由さえなくなってしまいます。依存と独立の間には線引きが必要なんです」と話している。

一方、恋人と7年間交際しているある男性は、パスワードを教え合うことの良さを力説。「恋愛中の男女は互いにある程度監視することが必要です。2人が長く付き合って行くためには、安心感が大切ですから」と語っており、中国ではそうした考え方にも一定の理解があるようだ。

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