民間療法で真珠埋め込み散々、ヘルニアなどに悩まされてきた男性。

2014/02/27 18:21 Written by Narinari.com編集部

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古くから民間で伝承されてきた治療法を民間療法と呼ぶが、中には眉唾ものの治療も少なくない。中国では先日、この民間療法を試したばかりに散々な目に遭った男性の話が報じられた。男性は紹介された“医師”に言われるまま、42粒の真珠を体内に埋め込んでいたという。

中国紙瀟湘晨報によると、湖南省長沙市岳麓区で暮らす61歳の鄒さんは、腰椎間板ヘルニアや骨増殖症などに悩まされていた。そこで2011年、同郷の知人の紹介で現地の医師を訪れ、ある民間療法を試すことにした。それが体内に真珠を埋め込むというもの。知人曰く、従姉も同様の治療を施し、現在は病状が緩和されたという。鄒さんは藁にもすがる思いで、その民間療法を試したそうだ。

紹介された医師は鄒さんの症状を聞くと、背中や臀部、ひざなどに合計42粒の真珠を埋め込んだ。ここですぐに鄒さんの身体に異変が生じていれば、結果的に大事には至らなかったのかもしれない。しかし、手術当初は症状がきちんと緩和されていたそうで、昨年になって脚に痛みが出るようになり、やっと「騙された」と思うようになったという。

鄒さんの診察を担当した長沙年輪整骨科病院の医師は「真珠を埋め込んだことと直接の関係はないが、彼は病状を長く引っ張りすぎてしまい、治療に最適な時期を逃してしまった。今すぐに真珠を取り除かなければ手術にも大きな悪影響を及ぼしかねない」と話している。実際、鄒さんの大腿骨頭は壊死していたという。

ちなみに鄒さんは以前、この民間療法を義理のおじにも紹介しており、そのおじもやはり大腿骨頭が壊死、手術を受けるハメに陥ったそうだ。

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