ACL日本勢と対戦の中国4チーム、2014年の大会がいよいよ開幕へ。

2014/02/25 10:08 Written by ナリナリ編集部

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2月25日、2014年アジア・チャンピオンズリーグ(以下ACL)がいよいよ開幕する。今年こそ2008年大会以降優勝から見放されている日本勢の奮起を期待したいものだが、そう簡単に掴める栄冠ではないのも確かだ。お隣の中国勢は広州恒大が優勝を果たした影響もあり、ほかのクラブも「次は俺たちだ」と言わんばかりに高いモチベーションで試合に望んで来るはず。そこで1次リーグで日本勢と対戦する中国チームの新戦力などをおさらいしておこう。

今年のACLに出場する中国勢は全4チーム。山東魯能(E組)、北京国安(F組)、広州(G組)、貴州人和(H組)だ。それぞれ、セレッソ大阪、サンフレッチェ広島、横浜F・マリノス、川崎フロンターレと対戦することになる。

この中で日本勢にとってもっとも脅威となりそうなのが、やはり昨年のACLチャンピオン・広州だ。得点ランキング2位のFWダリオ・コンカこそ退団したものの、得点ランキング1位のFWムリキ、5位のFWエウケソンは健在。また、今季はセリエAボローニャFCからイタリア代表MFアレッサンドロ・ディアマンティ、ブラジル1部サントスからMFレオ・ジュニオールを獲得しており、昨季同様、その攻撃力は侮れない。

イタリアの名将マルチェロ・リッピ監督は今季終了後に退任する意向を示していることから、最後のACLとして気合いも十分。1次リーグで対戦するのは横浜だけだが、仮にほかの日本勢が決勝トーナメントに進出したとしても、その都度大きな壁として立ちはだかってくるのは確実だ。

一方、北京と山東は今季から新しい監督が就任、チーム戦術などが完全に浸透していない可能性が高い。北京の新監督は南アフリカW杯後に日本代表監督候補にもあげられたスペイン人のマンサーノ氏、山東はアトレチコ・ミネイロ(ブラジル1部)を率いて昨年のクラブワールドカップにも参戦したブラジル人のクカ氏と、どちらも名将であることに変わりないが、両氏が中国チームを率いるのは今年が初めて。チームがポテンシャルを発揮するにはしばらく時間がかかることが予想されるため、付け入るスキは十分ありそうだ。

ただ、北京も山東も今季は攻撃力を誇るアルゼンチン人タレントをそれぞれ獲得しているため、注意は必要(北京はMFパブロ・バタージャ、山東はMFワルテル・モンティージョ)。特に北京は昨年のACLでも広島と対戦し、1勝1分と勝ち越している。今回も自信を持って広島にぶつかってくることが予想されるため、十分な対策をして望みたい。

3チームと異なり、ほぼ変化が見られないのが、川崎と対戦する貴州だ。今季は新たにグルニク・ザブジェ(ポーランド1部)からポーランド代表MFクリストフ・マチニスキ、ボタフォゴ(ブラジル1部)からブラジル人FWユーリ・エンリケという強力な助っ人を獲得したが、様々な事情が絡んだ結果、ACLの登録メンバーには入らなかった。結局、昨年とほぼ変わらない陣容でACLは戦うことになる。ただ見方を変えれば、それだけ安定感があるということ。昨年は柏レイソルや水原三星らと同組となり、1次リーグ3位で敗退しているが、今年はその成績を超えるべく、選手、スタッフともに気合いは十分。実際、中国のサッカー解説者の中には、貴州を今大会のダークホースに上げている人物もいる。決して侮れない相手だ。

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