雪上に佇む“パンツ一丁の男”、不気味すぎる芸術作品に批判殺到。

2014/02/07 05:06 Written by Narinari.com編集部

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米マサチューセッツ州にある名門女子大学で、いま、芸術を巡る騒動が起きている。同大学付属のミュージアムが屋外に展示している、夢遊病の男性を芸術的に表現した“パンツ一丁のおっさん”像が「気持ち悪すぎる」「大学の精神に反している」「何を考えているのか」と学生の怒りを買い、撤去を求める署名活動が広がっているのだ。

米紙ボストン・グローブなどによると、この問題が起きているのは私立の名門女子大学・ウェルズリー大学。同大学付属のデイビス・ミュージアムが、2月3日よりキャンパス近くの道路沿い空き地に屋外展示を開始した米国の現代芸術家トニー・マテリさんの作品が、あまりにリアルで不気味と、一部の学生が声を上げた。

この男性像は白いパンツのみ着用し、全身裸、靴も履いておらず裸足だ。ゾンビのように両手を前にだらんと出し、薄くあけたような目で、彷徨っている雰囲気を見事に醸し出している。マテリさんは以前より刺激的な作品を世に送り出す芸術家として知られ、夢遊病をモチーフにした作品もいくつか発表してきた。公式サイトでは、胸も露わにしたパンツ一丁の女性像の写真なども見ることができる。

今回の展示は屋外で、雪の中に立つ姿は昼間でも不気味なのに、薄暗い街灯のもとにたたずむ夜はさらに不気味さが増す。そうした状況に怒りの声を上げた学生が撤去を求める署名活動を開始。署名サイト「Change.org」では、1,000件の目標に対し、2月6日現在、500件を超える署名が集まっている。

こうした反応に、ミュージアムでディレクターを務めるリサ・フィッシュマンさんは、男性像が引き起こすリアクションは予想の範疇で、議論することが大切だと意図を説明。そのため、嫌悪感を覚え、性的な暴力だと訴える学生サイドは不満を募らせているようだ。ただ一方で、写真を撮り、笑って楽しんでいる人もいるそうで、Twitterでもさまざまな反応が出ている。

皆さんはこの芸術作品、どう思う?

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