映像ソフトはアニメと邦画が牽引、「ヱヴァ」や「まどマギ」など好調。

2014/01/31 04:01 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


オリコンは1月31日、2013年の映像ソフト市場の動向をまとめた「年間映像ソフトマーケットレポート」を発表した。ジャンル別に見ると、「邦画」「アニメ」のみが前年売上額を上回っており、この2ジャンルが2013年の映像ソフト全体の前年比100%クリア(0.7億円プラス)に貢献したことが分かる。

特に増加額が大きいのは「アニメ」で、前年比118.4%と、前年より131.2億円増加の843.2億円となった。「アニメ」が前年よりも増加したのは、2010年以来3年ぶりとなる。また前年は連年売上額を伸ばしてきた「邦楽」がとくに好調となり、「アニメ」を抜いて映像ソフト売上額のシェアトップとなったが、2013年は再び「アニメ」がトップジャンルとなり、シェアは33.1%に達した。

ランクイン期間内(2012年12月31日〜2013年12月29日)に5億円以上売り上げたタイトル数は、前年の5作から2013年は8作に増加。1億円以上で数えた場合は、82作から157作へと大幅増加した。

中でも2013年は劇場版アニメの映像ソフトが好調で、その売上額は前年の126.0億円から222.1億円と96.1億円を増加させ、「アニメ」全体の増加額131.2億円の7割以上を占めた。

タイトル別の売上額では、2012年11月に劇場公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.」(BD)が24.5億円でトップ、「同」(DVD)も10.7億円とした。以下、「劇場版魔法少女まどか☆マギカ[前編]始まりの物語/[後編]永遠の物語(完全生産限定版)」(BD)11.5億円、「『魔法少女リリカルなのはThe MOVIE 2nd A’s』超特装版【完全受注生産】BD」(BD)9.2億円、「モンスターズ・ユニバーシティMovieNEX」(BD)6.2億円のほか、「ONE PIECE FILM Z」「劇場版銀魂完結篇万事屋よ永遠なれ」「劇場版『とある魔術の禁書目録―エンデュミオンの奇蹟―』」「劇場版STEINS;GATE 負荷領域のデジャヴ」「おおかみこどもの雨と雪」などの劇場版アニメのDVDやBDが上位に名を連ねた。

また、劇場版アニメ以外のTVアニメ、OVAなどでは、「機動戦士ガンダムUC 6 初回限定版」(BD)が7.9億円を売り上げたほか、「猫物語」「進撃の巨人」「ラブライブ!」「ガールズ&パンツァー」の各巻などが売上額上位となった。また、新旧のアニメをBDでBOX セット化した高額単価の商品も好調で、2007年のアニメをBD BOX化した「天元突破グレンラガンCOMPLETE Blu-ray BOX」(BD)が8.9億円を売り上げたのを筆頭に、「機動戦士ガンダム」「ゾイド」「マクロスF」「コードギアス反逆のルルーシュ」「魔法少女まどか☆マギカ」「STEINS;GATE」「とある科学の超電磁砲」「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」などのBD BOXセット商品が売上額上位となった。

一方の「邦画」は、売上額133.6億円、前年比116.4%と、2年ぶりに前年を上回った。ランクイン期間内に2億円以上売り上げたタイトルは、前年が1作だけだったのに対し2013 年は9作。1億円以上を売り上げたタイトルは、2012年の10作から2013年は16作に。

タイトル別売上額では、「エイトレンジャーヒーロー協会認定完全版【完全生産限定】DVD」(DVD)が5.0億円で売上額トップとなったのを筆頭に、「踊る大捜査線THE FINAL 新たなる希望」「BAVE HEARTS 海猿」「図書館戦争」「プラチナデータ」などのDVDやBDが売上額上位となった。

そのほかのジャンルでは、「洋画」で「レ・ミゼラブル」、「国内ドラマ」で「あまちゃん」「半沢直樹」など、各ジャンルの売上額上位には2013年の話題となったタイトルもあるものの、全体としてはいずれのジャンルも前年の売上額には届かなかった。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.