愛娘と結婚したら133億円贈呈、香港富豪の父親が“勝手に”募集中。

2014/01/29 15:58 Written by Narinari.com編集部

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いま香港には、世界中の男性から熱い視線を注がれる1人の女性がいる。父が営む不動産会社の重役を務めるなど、東南アジア圏で幅広い事業を行っている33歳の女性実業家、ジジ・チャオさんだ。2年前、同性のパートナーを見つけた彼女に対し、男性と結婚して会社を継いで欲しいと願う父親が、取材を受けた米紙に「(娘と結婚した男性には)5億香港ドル(約66億円)あげる」と発言。これに我こそはと名乗りを上げる男性が世界中から殺到したのだ。しかし、未だ父にとって芳しい結果は得られていないようで、このほど男性への報酬を「10億香港ドル(133億円)に引き上げる」と話したとして、再び注目を集めている。

英紙インディペンデントやデイリー・テレグラフなどによると、香港の資産家セシル・チャオ氏は2012年9月、女性のパートナーと約7年間にわたり交際している娘の結婚相手となってくれる男性を広く募集。その際、彼女と結婚できた男性には“持参金”名目の報酬として5億香港ドルを渡すと話し、世界のメディアから注目を集めた。

この発言は、「ジジさんが仏パリで結婚式を挙げた」と知らせてきたゴシップ誌の取材の中であったとされ、ショックを受けたという父親は「男性との結婚を強制しない」としつつも、自分としては「孫が欲しい」とも話し、巨額報酬をつけての結婚相手探しを行う意向を固めたという。

実は、多くの女性と関係を持ったと認めているだけあって、母親が違う3人の子どもがいる、奔放な人生を歩んできたチャオ氏。中でも自分と同じく英国の大学に進み、自分の不動産会社に携わるだけでなく、広告会社やモデル事務所など、幅広く事業を行っているジジさんの資質を特に認めていたようで、以前から彼女を自分の後継者として考えていたそうだ。

ただ、現状の香港では法的に同性婚は認められておらず、孫の顔も見たいとする父は、33歳とまだ若い娘の気持ちは「まだ変えられる」と考えた。そこで男性と結婚したほうが暮らしも「より安全」と主張し、ジジさんの結婚相手をお金で探し始めたというわけだ。

この勝手な父の行動に対し、「私だったら娘の私生活に干渉しない」と話しているのはジジさん。当時、父が行った募集で2万人もの男性から連絡があったというが、すでに大切な同性パートナーを見つけている彼女は、当然ながらすべての応募者に関心を示さなかった。それでも当時は、自分のために必死に行動してくれた父を持って「幸運な娘」だとは思ったそうだ。

ところが最近になって、マレーシア紙の取材に応じた父が、報酬を2倍の10億香港ドルにして「娘の相手探しを諦めない」と話し、再び世界のメディアから注目の的に。一旦落ち着かせたはずの結婚話が再燃し、彼女も少なからず困惑しているようだ。

先日、香港英字紙サウスチャイナ・モーニングポストの取材に応じたジジさんは、父親に対する感謝の気持ちを示しながらも「父が大金を出したからといって、私が魅力を感じる男性が現れると思えない」と一蹴。さらに、再び父の決意が世間に知られてからパートナーは「取り乱した」と、彼女の私生活にも混乱を招いたという。

以前から何度も父に「メディアに話すのを止めるよう言ってきた」にも関わらず、今回またしても父に暴走された形となった彼女だが、「結局はそれぞれの人生だから」とも話しており、父と自分の生き方のどちらも尊重し、いまは割り切って考えているようだ。

もし彼女が男性と結婚しないのならば、経営権は残る2人の息子のどちらかに託すと話しているというチャオ氏。ただ、お金の力に期待を込める彼からすれば、今後も固い信念を持った娘の気持ちを変えさせるのは容易いことではなさそうだ。

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