「フォアグラ弁当」の発売中止、ファミマに消費者から“ご意見”で。

2014/01/24 18:30 Written by Narinari.com編集部

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ファミリーマートは1月24日、28日より販売を予定していた「ファミマプレミアム黒毛和牛入りハンバーグ弁当〜フォアグラパテ添え」を発売中止すると発表した。

同社の発表によると、この弁当には多くの反響が寄せられたものの、「一部のお客様のご意見の中に、フォアグラを使用した商品の取扱いについてご指摘をいただきました」とのこと。

そして「フォアグラは日本国内においては一般的な食材ではございますが、お客様から頂戴したご意見や諸外国におけるフォアグラに対する見解の違い、フォアグラ自体の生産過程なども踏まえ」検討した結果、発売見合わせを決めたという。

なお、MSN産経ニュースによると、「(フォアグラは)飼育方法が残酷で食材に使わないで欲しい」などの意見が、24日昼までに22件寄せられたそうだ。

「ファミマプレミアム黒毛和牛入りハンバーグ弁当〜フォアグラパテ添え」は690円(税込み)での販売を予定していた高級弁当。黒毛和牛を配合したジューシーで和牛の脂の旨みが感じられるハンバーグ(※使用している牛肉のうち黒毛和牛は31%)に、フォアグラを使用した濃厚な味わいのパテ、香り豊かなデミグラスソースをあわせた弁当だった。

フォアグラは世界三大珍味のひとつに数えられる高級食材。ガチョウやカモにたくさんのエサを与えて太らせ、脂肪をたっぷりと付けた肝臓のことで、動物虐待の観点からその飼育方法を巡って世界的に反発の声が高まっている。欧州や米国の一部では、すでに生産や販売が違法となっている。

しかし日本では近年、大手外食チェーン店などでも扱われるようになり、昨年は「白木屋」「魚民」「笑笑」などのモンテローザが運営する居酒屋チェーン店や、ファミリーレストラン「ジョナサン」「ココス」などがフォアグラを使ったメニューのキャンペーンを展開。近々でも銀座コージーコーナーのカフェ併設店が1月21日より「フォアグラフェア」(3月31日まで)を開催しているほか、東武百貨店池袋店ではフォアグラを使用した恵方巻きの販売を予定するなど、大衆化が進んでいる。

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