涙、涙の「黒執事」舞台挨拶、剛力&優香&山本が水嶋ねぎらい泣く。

2014/01/20 11:42 Written by Narinari.com編集部

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俳優の水嶋ヒロが主演、共同プロデューサーとして3年半の月日を注いだ映画「黒執事」が1月18日に公開され、水嶋、剛力彩芽、優香、山本美月、大谷健太郎監督が登壇した舞台挨拶が東京・新宿の新宿ピカデリー スクリーン1で行われた。

満員の観客を前に、感無量の表情を浮かべた水嶋は「公開初日を迎えて皆さんの想いを目の当たりにして胸がいっぱいになり、やってきたことが間違ってなかったと思いました」と挨拶。剛力も「やっと皆さんの手に渡ったことが本当に嬉しいです」とコメントし、優香は「嬉しいの一言です。一回だけではなく何回も観ていただきたいなと思います」と喜びを語った。

山本は「“今日、公開なんだ”と思うと朝からずっと考えていて、大好きな作品ということもあり一生懸命やらせていただいて、今こうして皆さんの前に立ったら、嬉しくて……」と、溢れる涙を抑えきれず。大谷監督は「今日この日を迎えて、ようやく、お客さんの手に渡ったわけですが……大丈夫でしたか? 楽しんでいただける作品になっていましたか?」と観客に問いかけると、客席からは盛大な拍手とともに「大丈夫!」の声があがった。

それぞれの挨拶が済んだ後、今までみんなを引っ張ってきた水嶋をねぎらって、女優陣3 人から水嶋へサプライズのプレゼントとして、それぞれ花束を贈呈。青い花束をプレゼントすると、剛力は「本当にありがとうございました。感謝の言葉を伝えても伝えきれません。一番最初に話を聞いた時に、水嶋さんの復帰作ということを知っていて、その相手役として出るにはどうしたらいいだろうと不安を持っていました。ただ、水嶋さんにお会いしたらそういう不安は関係なく、お芝居を一生懸命にやって楽しむことがすごく大切なんだなと改めて感じさせていただきました。人としても、とても勉強させていただきましたので、『黒執事』で水嶋さんにお会いできて嬉しかったです。また、水嶋さんとご一緒出来る機会がありましたらぜひよろしくお願いします」と撮影当時の思い出を、感極まった様子で涙ながらに語った。

次いで「私は絶対泣きません!」と宣言し赤い花束を渡した優香も「私も不安でしたが、水嶋さんの持っている繊細さや、眼の奥にある、澄んだ純粋さなど、以前から伝わっていましたが、お会いしたら余計にそれを感じました。“この人のために支えてあげたい”と思いました。自分が初めての役で大変だと思っていたことがちっぽけに思えるくらいです。皆がそういう想いを持つくらい、水嶋ヒロさんという存在は人として役者として素晴らしく尊敬も出来ます。私達が不安がってる時も声もかけてくれて、プロデューサーとしても周りも見ていて主演として引っ張ってくれました。世界中の男性が全員、水嶋さんだったらいいのに、と思うくらいです。私は年上なのにたくさんのことを学ばせていただきました。またいつかお仕事でこうやって支えさせてください」と涙で言葉をつまらせた。

ピンクの花束を渡した山本は「泣いてばっかりでごめんなさい…。私も最初は不安がいっぱいで、原作の大ファンだからこそプレッシャーがありました。初日からとても重たいシーンで、そのシーンが終わった後、水嶋さんが同じで立場に立ってすごく褒めてくれました。それで、すごく落ち着いて、まっすぐ役のことだけを考えて不安な気持ちを取り除いてくれたので、『黒執事』の父親のような存在でした。ありがとう、という言葉だけじゃ伝えきれないぐらい、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました」とさらに目を潤ませた。

大谷監督も「『黒執事』という作品と水嶋さんが出会わなければ今日この場に立っていないです。生半可な気持ちではなくて、自分の人生のすべてをかけて一本の映画に情熱を注ぐ姿勢は僕も見習わなければいけないものでした。改めて、彼の素晴らしさ・存在の大切さに気づきました。彼はスクリーンで輝いていなければいけない人だと思います。僕はもう一回彼と仕事をしたいです。きっとそれは『黒執事』の続編でありたいと思います。応援してください」と熱い気持ちとともに、水嶋をねぎらった。

これを受けた水嶋の目にも涙が。「感謝の気持ちで胸がいっぱいです。もともと皆さんが出演してくださるということを聞いただけで十分すぎるくらいうれしく光栄なことだと思っていました。こうして一緒に仕事をしてこのような言葉をいただいて、今自分が地球上で一番幸せな人なんじゃないかと思うくらい幸福の色でいっぱいです。とにかく頼りない主役だったと思います。でも、皆さんに支えられたと思っています。この場に立っているのも自分1人ではどうしようも出来ないところです。この感謝の気持ちを忘れずに、これからも人と向き合っていくことを常に持ち続けて、出来ることなら皆さんに現場がより一層記憶に残るものになってほしいので、僕は微力ながらもここからこの映画が大きく拡がっていくよう、努めていきたいと思います」と語り、両手いっぱいの花束を静かに抱きしめ、会場全体が、涙と感動に包まれた。

そして最後に「とにかく良い作品を作りたい一心で頑張ってきました。“原作に対するリスペクトがないんじゃないか”という声もありますが、こうして『黒執事』という題材で映画を作ることが出来たのは、原作があって原作ファンが支えてそれがアニメ化し、それでさらにファンが拡がったことで実写化が実現出来てるという、みなさんが作った土台に対する思いは一瞬たりとも忘れたことはありません。キャスト・スタッフも一丸となって常にその想いを胸にとどめながら、地道に自分たちがその時に出来る最高の仕事をしようとやってきた作品が『黒執事』です。僕らの想いが少しでも原作ファンや原作のファンで無い方にも伝わればなと願っています。ここからはみなさんに『黒執事』を託しましたので、この大事な作品をどうぞよろしくお願いします。ありがとうございました」とメッセージを贈り、舞台挨拶を締めくくった。

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