インパラ丸呑みするニシキヘビ、口に入れてから45分で最後の蹄まで。

2014/01/19 15:02 Written by Narinari.com編集部

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強いものが生き延び、弱いものは息絶える、まさに弱肉強食の環境で成り立っているアフリカの大自然。そんな世界に飛び込んだオランダ人カメラマンは、その厳しさを痛感する出来事に遭遇し、迫力ある様子を撮影したという。彼が出くわしたのは、インパラを仕留めて食べようとしている大きなニシキヘビで、ヘビの強さがよく分かる動画や写真の数々は世界のメディアで紹介され、多くの人を驚かせている。

英紙デイリー・ミラーやメトロなどによると、ニシキヘビの写真や動画を撮影して紹介したのは、オランダ・アイントホーフェンを拠点に活動しているカメラマン、フレッド・フォン・ヴィンケルマンさん。昨年12月2日にボツワナ北部にあるモレミ動物保護区を訪れた彼ら撮影グループは、そこで若いインパラの体に巻き付いている体長8フィート(約2.4メートル)のニシキヘビを発見した。そして、ニシキヘビがインパラを呑み込むという「人生で1度出くわすかどうか」の光景を目の当たりにした彼は、すぐに一部始終を撮影したそうだ。

その一部を紹介したのが、1月2日付でYouTubeに投稿された「Python eating an impala.」(//www.youtube.com/watch?v=MOGIePB0HcM)という動画。もはや動かなくなったインパラの体を、依然きつく締めあげるように巻き付いているニシキヘビは、彼が見つけた時には腹の中に収めようと「あごを外し始めて」口を広げられるよう準備している状態だったという。この時、ニシキヘビの注意はインパラのみに向かっていると分かっていた彼は、「腹這いでも大丈夫だった」と特に危険を感じることもなく撮影に臨めたと振り返っている。

そして、大きく広げた口でインパラの頭から呑み込み始めたニシキヘビ。動画は5分弱に編集されているが、紹介される映像や写真からでも、静かに少しずつ体の中へとインパラを収めていくニシキヘビの迫力がよく分かる。まだ若いとはいえ、自分より何倍も太く、大きいはずのインパラを口いっぱいに頬張って着実に呑み込んでいくニシキヘビは、口に入れてから45分で「最後の蹄まで」呑み込んでしまった。

今回、多くの海外メディアで報じられたこの映像や写真。その反響は大きく、日ごろ私たちがなかなか見られない自然の中での厳しい生存競争を伝える、貴重な教材となったと言えるのかもしれない。

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