昨年7月1日にクランクインし、約6か月にわたり撮影されてきた映画「るろうに剣心」の新たな2部作が、このたびクランクアップを迎えた。全国1都1府9県に及ぶ全国縦断大規模ロケを敢行、総移動距離は地球半周分となる約20,000キロを記録した本作。主人公の緋村剣心を演じた佐藤健(24歳)が、撮影を終えた心境や、作品への想いを激白した。
佐藤は「今回改めて剣心を演じる上で、剣心という人物をより深く考えていくうちに、どんどん思い入れが強くなりました。ここまで愛した役は初めて」と語る。続けて「剣心っていう人間を客観的に見てみると、自分の中に住んでいる友だちみたいな感じなんです。僕はその友だちが大好きでほっとけなくて守りたくて、それほど剣心に対して愛情があって……すごい良い奴なんですよ。こういう感覚は初めてです。もちろんどの役に対しても愛情はあるんですが『もっと演じていたい』『ずっと演じていたい』と思えたのは初めてでした」と、改めて自分にとって剣心がどれだけ思い入れのある役であったかを明かした。
さらに、前作に比べ激しいアクションシーンが描かれていることについては、「激しいアクションシーンが続いたので、常に怪我をする可能性はあって。何回もやれば大怪我をする可能性だってある。だからこそ、普通の現場よりもけた違いの集中力で現場にいなければいけないし、常に気を引き締めていないといけなかった」と、本作が無事にクランクアップしたことに安堵の表情を浮かべた。
そして「終わりが来るもんなんですね(笑)。今回の作品の場合、自分が良い芝居ができているか、良い作品になるかどうかという以前に、最後まで撮り切ることができるのかという不安が常にあったので、なんとか今日まで生き残ることが出来て本当にホッとしております。そして、今回の作品に関しては、確かな手応えというものを感じています。一生の内で中々できない経験をさせてもらったなという気持ちです」とも。
また、今回本格的なアクションシーンに挑戦した武井咲(20歳)は「前作に比べて練習の期間があったので、きちんとアクション練習に取り組めました。今回薙刀という新しいアイテムだったのですごく練習しがいがありましたし、動いていても自分の中でしっくりくる部分とこなかった部分がだんだんわかるようになって、すごく楽しくやっていました」と、本作での自身のアクションに自信アリの様子。
そして「今回本気のアクションをやらせていただいて楽しかったです。大友さん(=大友啓史監督)にしばかれつつも(笑)、楽しくすごさせていただきました。『るろうに剣心』に出ることが出来て本当に光栄に思っているので、今回の仕上がりがとても楽しみです。ありがとうございました!」と感謝のコメントを寄せた。
「るろうに剣心 京都大火編」は8月1日(金)から、「るろうに剣心 伝説の最期編」は9月13日(土)から、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国ロードショー。