間違って別人の新居を内装、楽しみにしていた新年を新居で過ごせず。

2014/01/02 14:20 Written by Narinari.com編集部

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中国で先日、購入した新居の内装を業者に頼んだところ、誰も気付かないまま別人の所有宅を工事していたという“珍事”が起きた。

中国紙楚天都市報などによると、この一件は湖北省孝感市安陸市でのこと。郭さんは結婚後、内モンゴル自治区の包頭市で商売を営んでいたが、数年前に妻が病気を患ったことから、2011年に地元の湖北省安陸市内に新居を購入することにしたのだという。

契約後、郭さんは仕事や妻の病状などの関係で包頭市に戻ったため、新居の内装工事が始まったのは2012年末になってから。そのときも時間的にあまり余裕はなく、郭さんは不動産屋からカギを手渡されるとすぐに内装業者を探し、材料などを準備、また慌ただしく包頭市に戻ってしまった。

しかし、これがいけなかった。郭さんが契約した不動産屋の担当者はそのとき、別の部屋のカギ(部屋番号は同じだったが、棟が異なっていた)を誤って渡しており、それを受け取った郭さんはそのまま内装業者に渡し、別の部屋で工事が始まってしまったのだ。

新居から遠く離れて確認する術がない郭さんはそんな“間違い”が起きているとはつゆ知らず、最終的に今年7月になって不動産屋から連絡が入って初めて自分も気が付くという有様だった。

もちろん自分の確認ミスとは言え、相当な額の内装費を支払っている手前、郭さんは「お金は払ったのに、自分の新居は何も内装工事が進んでいない」状態に納得がいかない。2013年中に内装はすべて済ませ、「旧正月は新居で一家団欒」を夢見ていただけに、不動産屋を相手取り、損害を賠償するよう詰め寄った。

不動産屋は不動産屋でカギを渡し間違えたことは認めつつ、「確認を怠った郭さんにも問題がある」と反発。間違えて内装した部屋は胡という人物の持ち家だったが、不動産屋はその胡さんにも5万元(約87万円)の損害賠償を支払うこととなり、郭さんにまで高い損害賠償を支払うのは何としても避けたいようだ。

現在もこの問題は未解決のまま。郭さんも胡さんも新居に住めない状況が続いているという。

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