JR大阪環状線の全駅を改装へ、“改造プロジェクト”がスタート。

2013/12/26 07:43 Written by Narinari.com編集部

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JR西日本は、大阪をぐるりと回る大阪環状線の“改造プロジェクト”をスタートさせた。

大阪環状線は全19駅のうち13駅が他の鉄道路線と結節し、大阪の都市交通ネットワークの要となっている路線。近年は、梅田や阿倍野といった地区の相次ぐ大型商業施設の開業など、沿線を取り巻く環境が大きく変化している中で、大阪環状線を新たな重点線区と位置づけ、総合的なブラッシュアップを進めるのがプロジェクトの狙いだ。

具体的には4つの重点施策を行う。まず、安全快適な駅づくりを目指して、「明るい、きれい、わかりやすい」を基本コンセプトに、全駅の美装・改良に取り組む。内容は駅ごとに異なるが、第1弾として森ノ宮駅のホームや改札内コンコースの改良工事、照明LED化や案内設備の充実、ホーム上のコミュニケーションスペース設置などを実施。また、平成28年度末までに、大阪環状線内のほぼ全ての駅のトイレをリニューアルする。

次に、駅構内、高架下、駅周辺の魅力向上を目指して開発を推進していく。平成26年3月に玉造駅周辺開発「ビエラタウン玉造」事業が完成を迎えるほか、桃谷駅も、平成28年上期を目途に駅・駅構内・高架下などが一体となった店舗開発進め、また、交通科学博物館跡地(平成26年4月閉館予定)についても、広域からの集客を視野に入れた駅整備との一体開発を検討する。その他の駅についても、駅構内及び高架下、駅周辺の開発・リニューアルを検討していく予定だ。

そして「安全・安心の向上」「機器の信頼性向上(安定輸送)」「情報提供の充実」「人に優しい快適な車内空間」などを重視し、新型車両を開発。平成29年度までに新規投入を目指す。

さらに大阪市交通局との連携を実施するほか、その他の鉄道事業者とも連携を検討。また、沿線地域との連携も強化し、街の美観促進や魅力の発信に取り組んでいく。

こうした施策により、大阪環状線を「行ってみたい」「乗ってみたい」線区に改造し、地域と共に、大阪を活性化させていく計画だ。

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