両親想う5歳の行動に感動の声、合唱会で一人異なる動きの理由とは。

2013/12/24 11:42 Written by ナリナリ編集部

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学校の催しで良いところを見せようと張り切る我が子を見て、嬉しさを感じる親は少なくないだろう。先ごろ、5歳の娘からそんな喜びを感じた米フロリダ州に住むある夫婦。幼稚園の合唱会に訪れた2人は、周りの子どもたちとは違うパフォーマンスを1人続けてくれた娘の姿を見てとても誇りに感じたそうで、その様子を撮影した動画が公開されると、両親に向けた彼女の行動に多くの人が心を打たれたようだ。

米放送局CBS系列WTSPや米紙カンザスシティ・スターによると、この女の子は、フロリダ州クリアウォーターに住むトーマス・コークさんとローリさん夫妻の娘で、5歳のクレアちゃん。彼女が話題になるきっかけとなったのは、母ローリさんが12月9日付でYouTubeに投稿した「KODA in Kindergarten Holiday Concert」(//www.youtube.com/watch?v=zQeygYqOn8g)動画だ。この中には、幼稚園のクリスマス合唱会を見に行った2人が、同級生たちと一緒に元気よく歌っているクレアちゃんを撮影した様子が収められている。

日本でも知られる「赤鼻のトナカイ」など、表現豊かに体を大きく動かしながら歌うクレアちゃん。しかし、練習してきたパフォーマンスをしながら歌う園児たちとは1人違う動きで、隣の男の子もときどき不思議そうに彼女を見ている。実は耳が不自由な両親のために、彼女は歌詞を伝えようと手話をしながら歌っているのだ。手話の扱いを「私にとっては簡単なこと」と話すクレアちゃんは、生まれたときから手話を使ってやり取りをする両親を見て、自然に覚えていったという。

合唱会で独自パフォーマンスをしたのは、「何を言っているのか両親に伝えたかったから」というクレアちゃん。そのため、彼女はカメラを構える両親がいるほうへ頻繁に視線も送り続けて歌っており、そんな心遣いをしてくれた娘を両親も「とても誇りに思う」と話し、大いに感動したそうだ。

そして先日、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領の追悼式ででたらめな手話通訳を行った男性が話題になったとき、娘の手話のほうが「ずっと価値のあるパフォーマンスだ」と感じた母ローリさんが、撮影した動画を投稿しようと考えたという。

その結果、注目されるとは「期待してなかった」という両親の予想に反して、クレアちゃんの動画は米メディアでも広く紹介されて大きな話題に。再生回数は、12月24日現在約660万回(12月24日現在)に達している。2,000件を超えるコメントには、5歳の彼女が見せた行動を「信じられない」「素晴らしい」と称賛する意見が並び、多くの人も両親を想う彼女の気持ちに心を打たれているようだ。

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