「偽札バレた!」証拠をパクッ、取調で“潔白”も防犯カメラに写る。

2013/12/24 11:13 Written by Narinari.com編集部

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中国の商店には、よく「偽札を使ったら通報します」との注意書きが掲げられ、また、ほとんどの店はレジに偽札検査機を常備している。それほど多くの偽札が市場に出回っている証拠なのだが、このたび、あるまんじゅう屋で偽札を使用しようとした客が信じられない行動に出たことが判明した。偽札の使用を見破られたその女性は、証拠隠滅を図るために偽札を食べてしまったそうだ。

中国メディア騰訊網などによると、この一件は重慶市大渡口区にある小さなまんじゅう屋で起きた。12月3日午前10時ごろに30歳前後の女性客が来店、朝食用に販売されていた茹でタマゴを2つ購入したという。

女性は中国で最も高額な紙幣である100元(約1,700円)札で代金を支払ったが、店長の張さんは、この女性が常連客ではなく、かつ言動もどことなくおかしいことに気付き、手にしたばかりの紙幣を入念にチェック。すると手触りが本物と異なり、偽札検査機も反応したため、女性に「偽札でしょう」と問いつめた。

しかし、女性は頑なに否定。「そんなハズはない」と反論してきたため、張さんは警察に判断を委ねるべく、通報することにした。

事情を聞いた警察はひとまず女性を派出所に連れて行き、身体調査を行うことに。しかし、張さんの期待に反して、女性の“潔白”が証明されてしまう。所持していたお金はすべて本物だったからだ。何も偽札の証拠がないため、女性は解放された。

これに納得がいかない張さんは店内の防犯カメラの映像を入念に確認。すると、張さんが接客をしているスキを見計らい、女性がレジの上に置いてあった偽札と別の紙幣をすり替えている姿が写し出されており、しかも女性はそのすり替えた偽札を自分の口に放り込んでいた。これでは張さんも気付くはずはない。女性のほうが一枚上手だったわけだ。

張さんは偽札を使用されたとは言え、被害がほとんどなかったのが不幸中の幸い。ただ、せっかく捕まえたと思った“犯人”をみすみす取り逃がし、さぞかし悔しい思いをしたことだろう。

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