“兄弟でサンタと写真”30年超、母親を喜ばせたい一心で恒例行事に。

2013/12/18 15:41 Written by Narinari.com編集部

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子どもがある程度成長してくると、あからさまな子ども向けイベントへの参加は恥ずかしがるようになるもの。しかし米国には恥ずかしさもなく、生まれたときから始めた、ショッピングモールで行われるサンタクロースとの記念撮影を毎年行っている兄弟がいるそうだ。このほど彼らの成長ぶりもよく分かる全ての写真がインターネット上で紹介されると、母を喜ばせる一心で恒例行事にしたという2人の意図も伝わって、大きな注目を集めている。

米紙ボストン・グローブや米ニュースサイトTODAY.comなどによると、サンタとの記念撮影を毎年行っているのは、現在マサチューセッツ州ウェークフィールドで暮らす34歳のマイケル・グレイさんと、同州ローウェルで暮らす29歳のマーティン・グレイさん兄弟。同州ホリストンで生まれ育った兄マイケルさんは、1980年から父に連れていってもらったショッピングモールで行われていた、サンタクロースとの記念撮影を撮り始めたという。やがてマーティンさんが生まれると、記念撮影は兄弟2人で毎年一緒に参加するように。最初は、「私たちに行くようけしかけ続けた」(米放送局ABC系列KGO-TVより)父親の意向でサンタとの写真に収まっていたそうだ。

クリスマスが近づく頃、欧米のショッピングモールでよく行われるサンタクロースとの記念撮影イベントは、通常子どもが膝に乗って一緒に写真を撮影するためのもの。しかし2人の場合、子どもから大人へ、10代から20代へと成長しても毎年ショッピングモールへ出向き、サンタとの記念撮影を続けてきた。大きくなり過ぎた彼らを膝に乗せるのは耐えられないと、サンタから「椅子の肘掛けに座って」と頼まれるようになってもだ。なぜならサンタとの写真を見ると決まって喜ぶ、母の気持ちを知ったからだという。

毎年2人が撮ったサンタとの写真を見るのが好きで、渡された写真はアルバムの中へ大事に保管してきたという母ジュディさん。今ではこの時期、実家に集まる息子たちの家族と共に写真を見て楽しんでいるそうで、2人が続ける習慣について聞かれると「記念撮影にこだわるなんて思いもしなかった」と笑ったという。すっかり大人になった最近の2人の膝の上には、結婚して生まれた子どもたちも収まるようになり、今は自分たちが始めた恒例行事を子どもたちにも「ずっと続けてほしい」と2人は願っている。

そんな彼らは、12月11日に世間の人たちと「ホリデーシーズンの喜びを共有したい」として、今まで撮り続けたすべての写真を画像共有サイト「Imgur」に投稿(//imgur.com/a/WmI86#netc5XT)し、米ソーシャルサイトのredditで紹介。恥ずかしさに負けず「母に対する敬意」を示し続けてきた彼らの習慣は、たちまち大きな注目を集め、話題になった。もはや母親のためだけではなく、家族との距離を近づけてくれるサンタとの写真撮影を、2人はどんなに忙しくても続けていくつもりだそうだ。

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